イオン/11月はブラックフライデー堅調、イオンリテール既存店1.1%増

2022年12月12日 16:50 / 月次

イオンが12月12日に発表した11月度の主な連結各社の月次売上高によると、既存店売上高(前年同期比)は、総合スーパーのイオンリテール1.1%増、イオン北海道4.4%増、イオン九州5.4%増となった。

また、スーパーマーケットのマックスバリュ東海3.0%増、フジ・リテイリング1.1%増、マックスバリュ西日本1.7%増だった。ミニストップは1.8%増、ドラッグストアのウエルシアホールディングスは4.2%増だった。

<主な連結各社の11月売上高前期比伸び率一覧>

業態 社名 前年同期比
全店 既存店
GMS イオンリテール 2.4%増 1.1%増
イオン北海道 3.4%増 4.4%増
イオン九州 5.7%増 5.4%増
SM マックスバリュ東海 4.3%増 3.0%増
フジ・リテイリング 2.5%増 1.1%増
マックスバリュ西日本 2.4%増 1.7%増
CVS
専門店
ミニストップ 0.6%減 1.8%増
ウエルシアHD 15.7%増 4.2%増
コックス 14.5%減 8.1%減
ジーフット 3.5%減 0.5%増
キャンドゥ 2.8%増 2.2%増

11月は、年末年始の外出・お出かけ準備に対応したトラベル用品やインバウンド需要を取り込むために化粧品や医薬品等の売場展開を強化した。また、生活防衛意識が高まる中、本格的な冬の消費拡大に向け、お買い得企画や商品を年間最大規模で揃え、「イオン ブラックフライデー」を開催した。円安でお買い得感のある美味しい国産の畜産品や水産品のほか、省エネ家電やあったか寝具・衣料品などを最大半額で提供したほか、普段店舗では販売していない商品を数量限定で取り揃えた予約販売会を店舗、ネットの両面で展開した。

総合小売事業のイオンリテールは、5カ月連続で既存店売上高が前年実績を上回った。部門別では黒毛和牛や鍋物等、ごちそうメニューやトップバリュの展開を強化した畜産、グロッサリー、デイリー、デリカは好調に推移し、食品売上高が既存店の前年実績を3カ月連続で上回った。化粧品、ビューティ用品、調剤、ペット用品が引き続き好調に推移したヘルス&ビューティケアの既存店売上高が9カ月連続で前年を上回る結果となった。

また、ブラックフライデーでは、玩具等のホビー商品や今話題の家電品などを販売した「イオンスタイル オンライン」は事前予約販売会での売上高が前期比2倍を超えたほか、ご当地食材のネット限定販売企画を実施したネットスーパーの売上高も前期比で約2割増と大きく伸長した。さらに、全国の厳選グルメを届ける「イオンショップ」でも、ブラックフライデー企画商品の売上高が前期比3倍と、大きく伸長した。

スーパーマーケット事業の主要企業10社計では、曜日市の価格訴求、価格を据え置くトップバリュの拡販などの取り組みを強化した結果、客数が前年を超えるまで回復し、既存店売上高は、2カ月連続で前年を上回った。マックスバリュ東海は、ブラックフライデーでのアプリクーポン配信やボーナスポイントの販促企画、じもの商品の開発と販売強化にも取り組み、既存店売上高が前年を超えた。

ヘルス&ウエルネス事業のウエルシアホールディングスでは、既存店の調剤売上高が前年比6.3%増と引き続き堅調に推移したことに加え、総合感冒薬、解熱鎮痛薬、抗原検査キット等が好調な販売となり物販売上高も前年比3.6%増と伸長した。サービス・専門店事業のキャンドゥは、「発信」をテーマにパワーアップした新たな「キャンドゥ」を、イオンモール福岡にオープンした。

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