日本フードサービス協会/5月の外食売上6.3%増、客数3.7%増
2024年06月25日 15:02 / 月次
日本フードサービス協会が発表した外食産業市場動向調査によると、外食産業の5月度売り上げ状況は、前年同月比6.3%増、2019年比で15.0%増となった。
5月度 | 売上高前年同月比 |
全体 | 6.3%増 |
ファストフード | 6.1%増 |
ファミリーレストラン | 7.0%増 |
パブ・居酒屋 | 5.5%増 |
ディナーレストラン | 3.3%増 |
喫茶 | 7.9%増 |
5月は新型コロナの感染対策規制が緩和され5類移行となってちょうど1年、前年より土曜日が1日少なかったものの、人流の活発化・訪日観光客需要の増加で、前年を上回った。客数は3.7%増、客単価は2.6%増だった。
ファストフード業態の売上6.1%増、19年比では27.7%増となった。
「洋風」は、連休明けの割引率の高い販促が奏功し、売上は4.0%増。「和風」は、連休後に勢いが弱まるも、モバイルクーポンなどで挽回し、売上10.7%増。「麺類」は、連休明けも外国人団体客の増加、気温が高めの日の冷たい商品の売れ行き好調などで、売上は8.0%増だった。
「持ち帰り米飯/回転寿司」は、物価高騰に対応した低価格路線がとくに西日本地域で好調で、売上は2.1%増。「その他」は、客単価が高めの新メニューが連休明け以降好調で、売上12.8%増となっている。
ファミリーレストラン業態の全体売上7.0%増、19年比で5.5%増となった。「洋風」は、12日の母の日以降減速の動きも見られたが、人気アニメとのコラボやテレビ露出などが奏功し、売上は7.6%増。「和風」は、夜間の集客は引き続き停滞気味だが、10人程度の小規模宴会の需要が増え、売上7.7%増。「中華」は、キャンペーンによる好調が続き、売上8.3%増。「焼き肉」は、値上げの影響で鈍っていた客足が戻り、高品質で値頃感のあるメニューが連休も近場で済ませる節約志向の消費者に好評で、売上2.8%増となった。
「パブ・居酒屋」は、「パブ・ビアホール」で都心部の人流が戻りつつあり、ターミナル駅周辺での集客増が目立ち、「居酒屋」は夜遅くの集客の伸び悩みがあるものの、宴会規模は小さめだが海外からの来客も見られ、売上5.5%増、19年比28.3%減だった。
ディナーレストラン業態は、連休後にやや客足が落ちたが、法人利用の鈍い回復を近畿地方をはじめとしたインバウンド需要が補い、売上3.3%増、19年比0.5%増。
喫茶業態は、全体的な人流増が集客につながり、販促キャンペーンや季節メニューの強化と相まって、売上7.9%増、19年比では14.5%増となった。
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