東京地区百貨店/6月売上は34カ月連続プラスの16.0%増
2024年07月26日 15:37 / 月次
日本百貨店協会が7月25日に発表した6月の東京地区百貨店(12社22店)の売上高概況によると、売上高は約1578億円(前年同月比16.0%増)で、34カ月連続のプラスとなった。
6月 | 実数 | 前年同月比 |
売上高総額 | 1578億円 | 16.0%増 |
総店舗面積 | 74万2613m2 | 1.8%増 |
総従業員数 | 1万3310人 | 4.7%減 |
6月の東京地区は、売上高(16.0%増)、入店客数(6.1%増)で共に前年実績を上回った。活況が続くインバウンドが売上を牽引し、高額商材が好調に推移したほか、天候要因から盛夏アイテムが伸長した。土曜・日曜各1日増やクリアランス開始日程(今年6月28日~、昨年6月30日~)もプラス要因となった。2019年比でも14.0%増と2カ月連続で二桁増となった。
商品別では主要5品目全てで前年をクリアした。具体的なアイテムの動向は以下の通り。
衣料品(20.1%増)は、平年に比べ梅雨入りが遅れて好天・高温が続いたため、紳士服ではポロシャツ等カジュアルアイテムが好調に推移した。婦人服ではブラウス、パンツの他、日焼け・冷房対策としてニット、カーディガン等、軽めの羽織りものが伸長した。その他衣料品でも、スポーツ需要・外出気運の高まりで、ゴルフ関連アイテムや浴衣等が好調だった。
身のまわり品(31.3%増)は、ラグジュアリーブランドが国内外共に好調。特にハンドバッグがインバウンド需要で高伸した。サンダル、サングラス、晴雨兼用傘等、盛夏アイテムも気温上昇と共に好調に推移した。
雑貨(22.9%増)は、各社の外商顧客向け催事やインバウンドが押上げ要因となって、美術・宝飾・貴金属が41.6%増と先月に続き大幅に伸長した。化粧品では特にフレグランスが好調だった。
食料品(0.7%増)は、生鮮食品が価格高騰の影響により3カ月連続マイナスとなったが、菓子、惣菜は好調に推移し、食料品全体では3カ月ぶりにプラス転換した。その他食料品は、和洋酒が父の日やインバウンド需要で伸長。中元はほぼ前年並みで推移した。
7月18日時点での足元の動向は、インバウンド、高付加価値商品の好調継続により、8.6%増で推移している。2019年比では17.5%増と二桁増となる。
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