日本百貨店協会/6月の売上高は28カ月連続プラス14.0%増
2024年07月26日 17:10 / 月次
日本百貨店協会が7月25日に発表した6月の全国百貨店売上高概況によると、全国の百貨店(調査対象71社・177店)の売上総額は約5018億円(前年同月比14.0%増)だった。
6月 | 実数 | 前年同月比 |
売上高総額 | 5018億円 | 14.0%増 |
総店舗面積 | 460万9587m2 | 2.9%減 |
6月の売上高は、14.0%増と28カ月連続のプラスとなった。2019年比でも8.2%増とコロナ前を上回るプラス基調が継続した。入店客数は前月より4.4ポイント上昇し6.4%増(28カ月連続)。
平年より遅い梅雨入りで晴天の日が多かったことなどから外出機運が高まったほか、各社企画の外商催事や会員施策、食品催事も寄与した。
インバウンドと高付加価値商材は引き続き活況で、天候要因から盛夏アイテムも好調だった。ブライダルなどオケージョンニーズも見られた。中元商戦は、こだわりの素材やパーソナルギフト、自家需要などライフスタイルの変化に即した様々な商品提案が好評で、堅調に推移した。
インバウンド(免税売上)は、円安効果などから661億円(135.5%増/27カ月連続/シェア13.2%)と、前月(2024年5月718億円)に次ぎ、調査開始以来2番目に高い数値となった。
2019年比も133.8%増と好調に推移した。購買客数は57.9万人(92.3%増)と過去最多となった。免税売上の1~6月累計は3344億円(162.2%増)と上半期で初めて3000億円を突破した。
国内市場は、増勢が続く高額商材が牽引し前月より3.4ポイント上昇の5.7%増(2カ月連続/シェア86.8%)となった。2019年比はほぼ同水準で推移した。1~6月累計の前年比は3.3%増。
都市(10都市)は、インバウンド需要と好調な高額消費などから9地区で前年実績をクリア。7地区で二桁増。福岡、大阪、京都では20%を超える高い伸びとなった。
地方(10都市以外の7地区)は、前月より4.9ポイント上昇し3カ月ぶりにプラス転換した。高付加価値商材と盛夏アイテムが伸長し6地区前年実績超えとなった。インバウンド効果も徐々に浸透している。
商品別では、主要5品目全てで前年実績をクリアした。ラグジュアリーブランドのバッグなど身のまわり品や、時計・宝飾など高額商材、化粧品は国内外共に好調。天候要因から夏物衣料も動く。食料品は生鮮食品が価格高騰の影響で前年割れとなったが、菓子がギフトやインバウンド需要で3カ月ぶりにプラス転換。食堂喫茶では、ビアガーデンやBBQも盛況だった。
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