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ファミリーマート/ドンキ共同実験店、18時以降好調で日商26%増

2018年09月12日 16:00 / 店舗

ファミリーマートは9月11日、ドン・キホーテとの共同実験店舗の一つであるファミリーマート大鳥神社前店実績が、日商26%増、客数10%増、客単価15%増となったと発表した。

両社は、6月1日にファミリーマート立川南通り店(東京都立川市)、同大鳥神社前店(目黒区)、6月29日に同世田谷鎌田三丁目店(世田谷区)をリニューアルし共同実験を開始している。

<共同実験店の外観(写真はファミリーマート立川南通り店)>
共同実験店の外観(写真はファミリーマート立川南通り店)

大鳥神社前店の7月実績を見ると、時間帯別日商前年比は2~6時38%増、6~10時8%増、10~14時10%増、14~18時26%増、18~22時43%増、22時~2時46%増となった。

18時以降の伸長率が高くなり、在店時間が通常店舗よりも長く、女性層・若年層の獲得にも成功した。

大鳥神社前店はリニューアル前は、3600種類を展開していが、リニューアル後はファミリーマート商品1900種類、ドン・キホーテ商品2700種類、合計4600種類を展開している。

ファミリーマートのオリジナル菓子・文具・雑貨、制度化粧品、雑誌などの取り扱いを縮小した一方で、ドン・キホーテのプライベートブランド情熱価格も導入し、改装前にくらべ1000種類アイテムを増やした。

靴下、衣料品、携帯用充電器、スマホアクセサリーなどが好調で、商品カテゴリー別売上では、日用品150.1%増、菓子238.7%増、加工食品105.2%増、米飯82.6%増、惣菜77.0%増となった。

<共同実験店の店内>
共同実験店の店内

単品の販売数量ランキングTOP10は、1位ファミチキ(骨なし)、2位サントリー天然水(南アルプス)2L、3位情熱価格極氷、4位尾瀬のおいしい水2L、5位アイスコーヒーSとなった。

3位、4位はドン・キホーテの商品で、6位の焼き芋、7位の情熱価格JN職人の珈琲とドン・キホーテ商品が続いた。

8位は健康ミネラルむぎ茶670mlペットボトル、9位サントリー天然水(南アルプス)550mlペットボトル、10位アサヒ飲料ウィルキンソンタンサン500mlペットボトルとなった。

単品の売上金額ランキングTOP10は、1位ファミチキ(骨なし)、2位情熱価格極氷、3位アイスカフェラテ、4位健康ミネラルむぎ茶670mlペットボトル、5位焼き芋、6位アイスコーヒーM、7位明治おいしい牛乳900ml、8位サントリー天然水(南アルプス)2L、9位コカ・コーラアクエリアス500mlペットボトル、10位アイスコーヒーSとなった。

<佐藤本部長>
佐藤本部長

常務執行役員の佐藤英成商品・物流・品質管理本部長は、「客数、客単価、日商とも10%以上の伸びで手ごたえを感じている。ドン・キホーテのプライベートブランド商品の氷は138円で販売しており、単品で3位に入っている。ファミリーマートでは200円弱の価格で販売しており、価格をここまで下げるば売れるという値ごろ感もわかってきた」と語る。

また、「焼き芋も好調に売れているが、なぜ売れているかは分からない。サンクスでかつて焼き芋を販売したことがあり、その時の什器、マニュアル、仕入れ先もあるが、1万7000店に均一の大きさの焼き芋をそろえることが難しく、他店舗に導入するのが難しいと考えている。ドン・キホーテは、大きさに関係なく同一価格で販売しているが、コンビニでそれが許されるのかも課題だ」と述べている。

<共同実験店で販売する焼き芋>

今後の展開については、「3店のみの共同実験であり、店舗数を増やす話は出ていない。現時点で情熱価格をファミリーマートに導入することはないが、お菓子、飲料を共同で作ることはあり得る」と語った。

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