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ファミリーマート/「お母さん食堂」消費期限延長、18時以降の品揃え拡大

2018年09月12日 17:38 / 商品

ファミリーマートは9月11日、オリジナル惣菜・冷凍食品ブランド「お母さん食堂」の一部商品の消費期限を延長すると発表した。

<お母さん食堂>
お母さん食堂

対象となるのは、トップシール型容器の小・中容量全品と袋入惣菜全品で、消費期限を現在の24時から午前2時に変更する。

<トップシール商品の一例>
トップシール商品の一例

同時に、お客が購入後にすぐに食べなくてもおいしさを保てる目安として設定している販売期限も見直した。

従来は、消費期限の6時間前を販売期限と設定しており、18時には売場から商品を撤去していた。

今回、対象商品の販売期限を消費期限の2時間前に変更することで、売場から商品を撤去する時間を24時に変更した。

8月の全店売上高の実績では、お母さん食堂の時間帯別販売構成比は、18時~24時が48%で最大のボリュームとなっている。

これまでは、18時に商品を撤去していため、おかず、おつまみ惣菜の販売構成比の高い18時~24時の機会ロス、廃棄ロスが発生していた。

<焼き魚の一例>
焼き魚の一例

刺身系惣菜全品の消費期限24時・撤去時間18時と、日付管理をしている焼き魚・煮魚全品、スタンド型真空パック惣菜全品の消費期限は変更しないが、一部商品の消費期限を見直すことで18時~24時の品ぞろえを強化する。

トップシール商品では、好評となっているひじき煮(税込158円)、切り干し大根(158円)など、和惣菜のさらなるおいしさを向上させるため、使用している八方だしの、だしの取り方を変更する。

北海道産真昆布を一晩水で寝かせて抽出した昆布だしに、3種の国産かつお節を重ねてとった鰹だしを合わせ、穏やかな香りの醤油「本膳」を加えて作った「八方だし」を使用する。

だしの風味と旨みを活かした、飽きずに何度でも食べたくなる味わいに仕上げたという。

<スタンドパック型真空パック商品の一例>
スタンドパック型真空パック商品の一例

3月のファミリーマート全店の平均客単価は573円だが、お母さん食堂購入者の平均客単価は1349円と2倍以上となっている。

スーパーマーケットの客単価は1902円程度と推定されており、家族ニーズへの対応や売場の魅力向上により、スーパーに迫るほど客単価が向上している。

2018年度は、品ぞろえの拡大を図り、食卓出現率が高い幅広い年断層に馴染みのあるメニュー上位40品をカバーする品ぞろえを上期に実現した。

かぼちゃの煮物・含め煮、豚肉のしょうが焼き、焼き肉、チキンソテーを新たに投入した。

<お母さん食堂の売場>
お母さん食堂の売場
注:写真はファミリーマート杉並永福四丁目店・5月時点

下期は消費期限が長いスタンドパック型商品を拡大し、最大で30アイテムの幅広い品ぞろえとする。

基本は棚3段の展開を最大で棚5段に売場を拡大することで、「いつ来てもある」安心感の提供と来店動機創出へつなげる。

魚を食べたいという消費者ニーズに対応し、さばの塩焼き(278円)については、ひと手間かけ「骨を抜く」工程を追加した。焼き魚では、銀鮭の塩焼き(298円)、ほっけの塩焼き(306円)も投入する。

人気の魚種を中心に「煮魚」メニューを追加し、さばの味噌煮、カレイの煮つけ、イワシの煮つけを追加する。

お母さん食堂の売れ筋ランキングでは、1位旨辛ソースの海老チリ、2位ポテトサラダ、3位国産豚の豚もつ煮込み、4位鉄板焼きハンバーグ、5位ごぼうサラダ、6位煮玉子入り豚角煮、7位チーズインハンバーグ、8位明太ポテトサラダ、9位甘酢あんの酢豚、10位デミグラスハンバーグとなっている。

1位と9位に中華メニューがランクインしていることから、中華の定番メニューを更に充実させ、美味しさアップとバリエーション強化を図る。

海老マヨは海老のぷりぷり感、中華(五目)あんは中華あんの旨味を、それぞれアップさせる。

<具だくさんビーフカレー>
具だくさんビーフカレー

下期は、家庭ではなかなか作りづらい、じっくり時間をかけてしっかり煮込んだカレーや、ハンバーグ、煮込み系メニューをワンランク上の惣菜としてパウチタイプで発売する。

チーズインハンバーグ(135円)、具だくさんビーフカレー(398円)、3日間仕込みのビーフストロガノフ(398円)を投入し、冷蔵庫にストックすることで、食べたいときに電子レンジや湯煎で加熱調理するだけで本格的な味わいを提供する。

カレー市場は、2017年に販売構成比で、ルウとレトルトが逆転し、レトルトカレーが好調となっている。

通常のレトルトカレーは、加熱殺菌処理をした真空パック商品だが、お母さん食堂の具だくさんビーフカレーはチルド商品とすることで、他のレトルトカレーにはない風味や食感を実現したという。

<冷凍食品のお母さん食堂>
冷凍食品のお母さん食堂
注:写真はファミリーマート立川南通り店・6月時点

常務執行役員の佐藤英成商品・物流・品質管理本部長は、「お母さん食堂を立ち上げ、時短・簡便ニーズにも対応した商品を展開している。客単価上昇のためには、惣菜と冷食の強化がカギになるため、お母さん食堂を強化することで、家庭の夕食ニーズにも対応したい」と語った。

お母さん食堂は2017年9月から開始し、発売1周年を迎える。発売1周年に合わせ9月11日から順次、リニューアルや新商品の投入を行う。

9月18日から10月1日まで、1周年を記念して北海道地区を除く全国で、冷蔵・冷凍商品全てのお母さん食堂シリーズ(約120種類)を対象とした、過去第大規模の惣菜お買い得セールを実施する。

全品20円引き、ファミマTカード会員は30円引きで販売する。

そのほか、1周年を記念して発売以来、夕食の一品や酒のおつまみとして支持されている、タルタルチキン南蛮を感謝の意を込めて大容量タイプ(498円)で、期間限定で発売する。

<大盛タルタルチキン南蛮>
大盛タルタルチキン南蛮

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