ウエルシアHD/25年度は関東中心に179店舗改装、8月までに29店舗新規オープン
2025年04月14日 12:21 / 店舗
ウエルシアホールディングスは4月14日、2026年2月期は既存店179店舗を改装すると発表した。
同日開催された決算会見で、桐澤英明社長は「規模から利益重視に方針を転換する。関東を中心に大型改装118店舗・中型改装61店舗を予定している。不採算店舗の整理、深夜営業・24時間営業の見直しも進める」と説明した。
ウエルシア薬局の田中純一社長は、「今まで改装はM&Aで新たに加わった店舗が多かったが、今期は特に埼玉・千葉で改装を進める。特にレイアウトが古くて、例えばベビー(売り場)が広くて介護が狭いなど店もあり、今のニーズ、地域に合ったリニューアルを行う」と述べた。
2025年2月期は、39店舗を改装した。
4月11日、同社はツルハホールディングスとの統合を予定より2年前倒しとなる12月に行うと発表。今後の出店に関し、イオングループの食品の開発・調達を生かした店づくりを行うことを明らかにした。
桐澤社長は「あくまで当社はドラッグストアとして、ヘルス&ビューティーがメインであるという方針は変わらない。食の導入は、店舗の立地特性によって検討し、売り場を変える。(新規開発店舗は)フード&ドラッグではなく、ドラッグ&フードと考えている。人口減の進む郊外エリアではシェア拡大のため、総菜・弁当・生鮮食品が入ったフォーマットに変えていこうと思っている。一方、コクミンドラッグのように都市型の店舗は、都市型ならではの店舗の磨き方があると考えており、無理に生鮮を導入することは考えていない」と述べた。
ドラッグ&フード型の店舗は上期中に何店舗か試験的に導入する計画だ。
8月末までに29店舗を新規出店、26店舗を閉店、グループ計3016店舗となる予定。
25年2月期末の調剤併設店舗数は、127店舗増の2282店舗となった(調剤併設率77.3%)。
なお、ツルハHDとの経営統合により、同社は11月27日で上場を廃止する。
取材・執筆 鹿野島智子
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