日本マクドナルド/楽天ポイントカードと提携、2900店でサービス開始
2017年05月26日 15:30 / 経営
日本マクドナルドと楽天は5月26日、楽天が運営する共通ポイントサービス「楽天ポイントカード」において提携し、6月1日から、日本全国のマクドナルド約2900店でサービスを開始すると発表した。
楽天ポイントカードか楽天ポイントカードアプリを提示すると税込100円につき、楽天スーパーポイントが1ポイントが貯まり、楽天スーパーポイントを支払いにも利用できる。
日本マクドナルドの代表取締役社長兼CEOのサラ・エル・カサノバ氏は「お客さまの利便性を向上させる取り組みを進めるため楽天ポイントカードを導入する。利便性の向上は1社だけではできないが、提携をすることでより良い取り組みができる」と語った。
楽天の三木谷浩史代表取締役会長兼社長は「楽天ポイントは、20年前にネット上のポイントサービスとして開始した。ポイントはマーケティングの新しいステージを作るものと考え運営してきた。今後、データを使って、さまざまな形でマクドナルドの集客や固定客、ファンづくりができると思う」と述べた。
マクドナルドでは、2008年12月から電子マネーEdyの導入をしたこともあり、今回の提携に至った。
サービス開始を記念して6月1日~30日、「マクドナルドで平日ポイント5倍キャンペーン」を開催する。
そのほか、キャンペーンページから応募すると、参加者全員にコーヒーのクーポンを進呈し、抽選で1000人に、90個のハンバーガーを進呈するキャンペーンを行う。
6月1日から、オリジナルデザインの「マクドナルド楽天ポイントカード」を店頭で無料配布する。
日本マクドナルドの年間来店客数は約13億人で、年間で約13億個のハンバーガーを販売している。
楽天の執行役員ポイントパートナー事業部ジェネラルマネージャーの笠原和彦氏は「売上高が高い外食企業は多数あるが、単一屋号の売上高では、マクドナルドは別格だ。マクドナルドは特別なパートナーと考えている」と語る。
一方でマクドナルドは、すでにドコモが展開するdポイントサービスを導入しており複数のポイントサービスを展開している。
日本マクドナルドのマーケティング本部デジタルエンゲージメント部上席部長の渡邉英右氏は「さまざまなお客様が来店されるなかで、複数のポイントが利用できる利便性は高い。複数のポイントが利用できることで、利便性を向上させていきたい」と述べた。
楽天ポイントカードの導入は、ドコモのdポイントの導入とほぼ同時期に検討を進めていたが、同時発表よりも、時期を変えて発表した方が効果が高いと判断して、今回の発表に至った経緯があるという。
マクドナルドでは、電子マネーとしてEdyのほか、ドコモのid、イオンのWAONも利用できる。
渡邊部長は「具体的な話はできないが、常に、ポイントサービスでも新しい施策を検討している」とコメントした。
なお、当日は、モデルの中村アンさんとドナルドによるトークショーも開かれた。
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