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ローソン/学童保育施設におにぎり3万個提供、社員は在宅勤務

2020年03月02日 16:30 / 経営

ローソンは3月2日、新型コロナウイルス感染防止の取り組みを発表した。同日、リモート記者会見の中で、竹増貞信社長が明らかにした。

政府が2月28日、全国すべての小中学校や高校などに3月2日から春休みに入るまで臨時休校とするよう要請したことを受け、学童保育施設への支援を実施する。

<リモート記者会見で施策を発表する竹増社長>
リモート記者会見で施策を発表する竹増社長

学校は休校になるものの、全国の学童保育施設は運営を継続し、食事が課題となっていることを受けた施策。3月10日、17日、24日、にローソン社員または配送会社が施設まで、おにぎりを届ける。

提供するおにぎりは、シーチキンマヨネーズ、おかか、鮭、日高昆布などの4種類を組み合わせて、週1回1万個、3週間合計で3万個を計画している。各施設へのおにぎりの提供個数は、子ども1人に2個までで、1施設最大200個まで、希望に合わせて対応する。

申し込み方法は3月3日、ローソンホームページで発表する予定で、各日、前週の水曜日までにメールで依頼を受け付ける。対象施設には、その週の金曜日までに詳細などを連絡し、次週火曜日に、学童保育施設へおにぎりを届ける。原則、先着順で、届けられない地域もある。

■給食中止を受け、ホットミルクを半額

3月2日から、休校に伴い小学校の給食などでの「牛乳」の提供もなくなる。そのため、3月9日~3月20日、マチカフェを導入している全国のローソン・ナチュラルローソンで、「ホットミルク」税込130円を半額の65円、「カフェラテM」150円を30円引きの120円で販売する。

竹増貞信社長は、「ウイルスの感染防止には免疫力を高める必要があるが、牛乳も免疫力を高める。学校給食がなくなり、牛乳の需要が無くなる中で、しっかりと牛乳の需要を促進する上で、ホットミルクを半額で提供する」とセールの狙いを語った。

■本部社員はリモートワーク実施

本部社員は3月2日から2週間、リモートワークを実施。混雑時の通勤や大人数で集合することによる新型コロナウイルスへの感染拡大リスクを避ける。リモートワークでは、WEB会議やメール等を活用することで、少人数単位や在宅で業務を行う。

<質疑応答に答える竹増社長>
質疑応答に答える竹増社長

また、リモート記者会見では、オンライン上で質疑応答も実施した。

新型コロナウイルスによる、商品供給や商品配送体制について、竹増社長は、「原材料の供給、商品配送体制で今後、いろんな影響が出てくる可能性はある。足元でも、マスク、アルコール消毒液、紙製品が店頭からなくなってしまうなど、お客様の要望に応えきれていないこともある。こういったところを、メーカーさんと一緒に、生産体制、供給体制を整えて、速やかに、消費者の混乱が起こらない体制を整えていきたい」。

「この先の原材料についても複数の産地から、原材料を仕入れるといった施策を、すでに実行中なので、できる限り影響が出ない体制を整えているとご理解いただきたい」と述べた。

リモート記者会見の感想については、「はじめてのことで、質問する皆さんの顔を見えず、やや違和感はありますが、なんとなく慣れてきた感じもある。これもいいかもしれない」と話した。

■「食塩・化学調味料不使用のカレー発売」リモート記者会見
https://www.youtube.com/watch?v=doqjsuLSf_g

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