愛織/新型コロナウイルス・暖冬で破産、生活雑貨aideco運営
2020年03月09日 11:40 / 経営
東京商工リサーチによると3月3日、愛織は事業を停止し、破産手続きを弁護士に一任した。負債総額は数億円が見込まれる。
1974年11月創業。生活雑貨やファッション雑貨の専門店を展開していた。1986年以降、店舗名を「aideco(あいでこ)」としてショッピングモールなどに出店し、最盛期にはフランチャイズも含めて30数店舗を出店し、2010年頃には約10億円の年間売上高をあげていた。
しかし、扱い品がブームに左右されやすく、近時は消費低迷などの影響を受けて業容は縮小傾向で推移。対策として不採算店舗の閉鎖を進め、直近の直営店舗は8店にまで減少していた。
また、雑貨に加えて婦人服にも注力し、2017年2月期の売上高は約5億9000万円を計上したものの、2019年秋口以降は暖冬の影響もあって婦人服の販売が低迷した。
さらに、新型コロナウイルスの感染拡大で今年2月の来店客が激減。債務超過で金融機関から借入金返済のリスケジュールを受けていたが、支えきれず今回の措置となった。
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