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クルミ清算/熊本の馬肉加工、特別清算も事業は新会社で継続

2020年04月15日経営

東京商工リサーチによると、熊本の食肉解体処理、馬肉加工のクルミ清算(旧:千興ファーム)は3月24日、熊本地裁から特別清算開始決定を受けた。負債総額は約22億円。

千興ファーム(協業組)として設立し2004年4月、千興ファームに商号変更した馬肉専門の食肉解体処理業者。馬肉生産では国内有数の規模を持つ菅乃屋グループの中核企業として長年にわたり事業を展開し、菅乃屋ミート、駒城のグループ3社で馬肉の肥育・加工・販売の一貫体制を築いていた。

熊本県特産「馬肉(馬刺し)」の取り扱いでは全国トップシェアで、菅乃屋グループで扱う馬刺しは「鮮馬刺し」のブランド名で全国に流通し、2019年7月期の売上高は40億3836万円を計上していた。

一方、過去に3度にわたって馬肉専門の食肉加工施設の投資費用として、熊本県の高度化資金を利用し、26億9400万円を調達したが2011年に起きたユッケ食中毒事件などのあおりを受けて売上高が減少。さらに、2016年4月に発生した熊本地震で畜舎や加工工場が大規模損壊し、同年12月まで自社工場でのと畜・解体ができなくなった。

さらに、カナダ産生体馬の減産で品不足が生じ、フランス産の仕入ルートを開拓して品不足の解消に努めたが、肥育用の輸入馬仕入価格が高騰したことなどから、採算が悪化し債務超過に陥っていた。

こうしたなか、2019年に地域経済活性化支援機構に支援を要請し、熊本の馬肉文化保護などの観点から、同機構は再建の支援に乗り出し再建案を策定。熊本県の高度化資金と金融機関が借入金の債権放棄に応じ、残った債権については県内の金融機関などが設立した「熊本地震事業再生支援ファンド」が買い取るスキームを実施した。

2019年12月1日には、新たに設立した千興ファームに生体馬と畜解体処理業務など馬肉加工販売に関わるすべての事業を譲渡。当社は現商号に変更するとともに、2020年2月20日、株主総会決議により解散していた。

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