雪印メグミルク/3年間で860億円投資「バター・チーズ工場」強化
2020年05月18日 12:25 / 経営
雪印メグミルクは5月13日、2021年3月期から開始する3年間の中期経営計画を発表した。
最終年度の2023年3月期は売上高6400億円、営業利益220億円、EBITDA410億円を目指す。
<2023年3月期の売上高6400億円目標>
※出典:5月13日決算・中期経営計画説明会資料(以下同)
2020年3月期実績は、売上高6134億円、営業利益179億円、EBITDA341億円だった。
3年間で約860億円の投資を予定しており、約210億円を2021年度本格稼働予定の「磯分内工場バター新棟」(北海道川上郡)に、約70億円を大樹工場(北海道広尾郡、チーズ工場)の老朽設備刷新などに使用。その他は、他工場の維持などに投入する。
同日WEBで行われた決算・中期経営計画説明会で、西尾啓治社長は、「今回の中計は、グループ経営の展開強化を図る変革を加速させる。国内外の健康志向で乳製品の需要は全体的に伸びている。家飲みで人気のチーズ工場、家庭用が伸長しているバター工場の設備投資を行い、海外事業も強化する」と説明した。
家庭用バターの生産・販売拡大を図り、2021年度内に、磯分内工場のバター新棟の操業開始を予定。最新の生産設備による効率化と増産体制整備を推進する。
国内家庭用チーズ市場は、底堅い需要を背景に堅調に推移。同社では、家族で楽しめる「さけるチーズ」、家飲みで人気の「カマンベールチーズ」といった商品の販売拡大を目指す。
<さけるチーズ2022年度は2017年度比1.3倍を目指す>
また、海外でもオーストラリア、インドネシアでの取り扱いが増えており、販売物量も2014年に比べ、2022年は約9倍になる見込みだ。
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