セブン&アイ/千葉に食品工場、グループの商品製造・調達シナジー目指す
2021年07月02日 15:50 / 経営
セブン&アイ・ホールディングス子会社のPeace Deli(ピース デリ)は7月2日、千葉県千葉市に食品製造工場を2023年度開設すると発表した。
7月1日に同社が発表した「中期経営計画」に基づき、グループ戦略の一環であるグループ食品戦略を推進するにあたり、イトーヨーカ堂・ヨーク・シェルガーデンの首都圏店舗を中心に、食品の商品供給を行う製造工場の建設に向けて、土地売買予約契約を締結した。
連結グループ国内売上約7兆4600億円(2020年度実績)のうち、食品売上は約4兆6700億円と、食品事業が6割強を占めている。中計では、食品領域における売上増、グループのシナジー効果をより高めるため、海外調達の促進(直輸入)、原材料・レシピの共有、プロセスセンター・セントラルキッチンの共同運営、生鮮などの共同調達などを目指している。
グループの共同インフラとして、セントラルキッチン2カ所・プロセスセンター2カ所を2025年度までに稼働予定だ。
その一環となる新工場は、惣菜などを製造するセントラルキッチンと、生鮮品を加工するプロセスセンターを併設した食品製造工場となるもの。
同社はグループ共通のインフラ構築により、高品質かつ効率の良い商品供給体制の実現を図る。
今後、Peace Deli(ピース デリ)をグループ食品戦略における共通インフラを管理・運営する機能会社とし、セブン&アイ・イトーヨーカ堂・ヨークの3社が連携することで、さらなるシナジー創出を追求する。将来的には、直輸入などの共同調達機能の拡大、他の事業会社・提携企業への商品供給なども視野に、食の共通インフラ構築を推進していく。
7月1日開催されたWEB説明会で、井阪隆一社長は「食品におけるグループシナジーを大胆に追及することなくして、ドラッグストアなど他の競合と戦えない。多様な業態を持つ当社だからこそ、実現できる食品領域における差別化を図る」と決意を語った。
■新工場の概要
所在地:千葉県千葉市緑区誉田町2丁目(ネクストコア千葉誉田)
面積:土地約3万2988m2、建物未定
稼働開始:2023年度中(予定)
製造品目:惣菜・サラダ・タレ・生鮮品の加工など
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