良品計画/23年春夏商品の2割を値上げ、平均価格改定率は25%
2022年12月26日 17:58 / 経営
無印良品を展開する良品計画は2023年1月13日以降、無印良品とIDEEの一部商品の価格を順次、改定する。
価格改定を行う主な商品は、大型家具、プラスチック収納、布団カバーをはじめとする布製品、食品など。2月3日には、中型・大型の商品の配送料についても価格改定を行う。
同社によると、昨年から始まった商品原材料の高騰と急激な円安の中でパートナー企業と工夫を重ねてきたが、加速する原材料の価格高騰と円安の中、コストを吸収することが限界に達したという。価格改定を行うのは、無印良品の2023年春夏商品全体のうち約2割で、残り8割の商品価格は据え置く。対象商品の価格改定率は平均約25%となる。
<主な値上げ商品>
商品群例 | 商品例 | 現行価格(税込) | 新価格 | 価格改定日 |
ポリプロピレン収納ケース | 引出式・横ワイド・大 | 1790円 | 2290円 | 1月13日 |
やわらかポリエチレンケース | やわらかポリエチレンケース・小 | 490円 | 590円 | |
タオル | パイル織りその次がある薄手スモールバスタオル | 790円 | 990円 | |
脚付マットレス | 脚付マットレス・高密度ポケットコイル・シングル(スチールメッシュ・洗えるカバー) | 2万7900円 | 3万2900円 | |
ポリプロピレンファイルボックス | スタンダードタイプ・A4用・ホワイトグレー | 390円 | 590円 | 2月3日 |
素材を生かしたカレー | 素材を生かしたカレー バターチキン | 350円 | 390円 | 1月13日 |
不揃いバウム | 不揃いバナナバウム | 150円 | 180円 | |
ジュートマイバッグ | ジュートマイバックA4 | 250円 | 399円 | 1月13日 |
脇に縫い目のない 二重ガーゼパジャマ(紳士・婦人) | 脇に縫い目のない 二重ガーゼパジャマ(紳士・婦人) | 3990円 | 4990円 | 2月3日 |
生活・雑貨商品からは、ポリプロピレン収納ケースの「引出式・横ワイド・大」を現行価格の税込1790円から2290円に引き上げる。タオル類では、「パイル織りその次がある薄手スモールバスタオル」を790円から990円に改定する。
食品類では「不揃いバナナバウム」が現行価格150円から180円に。不揃いバウムシリーズ全商品が対象になるという。
衣服・雑貨では、「脇に縫い目のない 二重ガーゼパジャマ(紳士・婦人)」が現行価格3990円から4990円に値上げする。
今回の価格改定と同時に、「家具の月額定額サービスの本格化」「プラスチック商品のリユース・リサイクル・代替素材商品への100%移行推進」「価格改定前と同一価格での代替新商品の開発、販売」を行う。
「家具の月額定額サービスの本格化」については、2月3日より、定額サービスの対象商品を35アイテムから72アイテムへと順次拡大する。将来的には、不要家具の回収、メンテナンス、再利用を事業化し、中古やヴィンテージ家具の取り扱い(販売、レンタル)も本格化する。
「プラスチック商品のリユース・リサイクル・代替素材商品への100%移行推進」では、まずバージンプラスチックを利用した商品の代替素材商品として、紙を使った「硬質紙ファイルボックス」と、リサイクルプラスチックを利用した「ポリプロピレンファイルボックス・ダークグレー」を2月中旬より販売開始。既存のバージンプラスチックを使ったファイルボックス(価格改定後)と新商品2点はすべて同価格となる。2月3日から一部を除く全店舗でプラスチック商品の回収も開始、将来的には他社とも協力して、リサイクル市場を拡大していく。
「価格改定前と同一価格での代替新商品の開発、販売」については、布団カバー・シーツなど布製品で行う。一昨年からの綿花高騰と急激な円安進行を受け、綿製品を中心に改定。最廉価(シングルボックスシーツで1490円)を継続するため、代替となる新商品として機能素材を用いた「乾きやすい寝装ファブリック」シリーズを開発した。同シリーズは1月12日に販売開始する。
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