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イオン/CO2を有効活用、イチゴ栽培に利用

2023年11月14日 11:03 / 経営

イオンアグリ創造、タクマは11月13日、一般廃棄物処理施設で発生する燃焼ガスに含まれるCO2を施設園芸に供給・利用する技術の実用化を目指し、町田市バイオエネルギーセンターの熱回収施設とバイオガス化施設から出る燃焼ガスを用いて、イチゴ栽培の実証実験を行うと発表した。

<取り組みイメージ>
取り組みイメージ

実施期間は、2023年11月~2026年度の予定。

地方自治体の事業において、一般廃棄物処理施設は主要なCO2排出源となっている。

2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、一般廃棄物処理施設において発生する熱・電気と同様に、このCO2を価値ある資源と捉え、それらを有効活用することが期待されている。

一方、大規模施設園芸による農作物生産は、収穫量の安定化など利点が多く、食料安全保障の観点から普及促進が期待されているが、運営に用いる電力、温度制御に必要な熱、収量増大用のCO2施用などに起因して多くのエネルギー起源CO2を排出、エネルギーコストが高いことが、課題となっている。

今回の実験では、一般廃棄物処理施設で発生する電気、熱、CO2を、イチゴ栽培の施設園芸資源として有効活用に取り組む。

施設園芸におけるエネルギー起源CO2排出量の削減、エネルギーコストの低減化、農作物へのCO2の固定により、一般廃棄物由来のCO2排出の削減を図りたい考え。

具体的には、タクマのバイオマス発電所において発生する燃焼ガス中のCO2を、農作物育成に直接利用するCO2供給装置(t-CarVe)、「熱」「電気」も温室に供給するトリジェネレーションシステムを活用する。

この技術を一般廃棄物処理施設から発生する燃焼ガス(「焼却施設の燃焼ガス」と「バイオガス化施設のバイオガスエンジンの燃焼ガス」)に適用。温室にて農作物(イチゴ)の育成を評価するとともに、収穫された農作物の安全性評価を行う(比較として液化炭酸ガス方式も実施予定)。

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