ドンキ/海外店舗向け生鮮輸送に二温度帯対応の海上コンテナ導入
2024年02月02日 11:46 / 経営
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(以下:PPIH)、オーシャン ネットワーク エクスプレス、NAX JAPANは2月2日、二温度帯対応CA(Controlled Atmosphere)コンテナの海上トライアル輸送を共同で開始したと発表した。
二温度帯対応CAコンテナの海上輸送利用は世界初。生鮮を含む食品・非食品問わず、少量多品種の同時輸送による輸送効率向上・コスト削減をはじめ、CO2排出量削減、在庫リスク軽減によるフードロス削減などが期待される技術だという。
PPIHでは現在、アジアにて日本製品や日本産品を提供するジャパンブランド・スペシャリティストア「DON DON DONKI」を43店舗展開している(2023年12月末現在)。各店舗では、日本の青果、海産物など、生鮮食品の人気が高い。
しかし、タイやマレーシアなど店舗数の少ない国への輸送は少量のうえ、適正温度の異なる商品は別々のコンテナで輸送する必要もあり、コンテナ内が埋まらない状態でも複数のコンテナで輸送するため輸送コストが高くなる点が課題だった。
積載効率を上げるため、多くの商品を積載すると、店舗に届く在庫量が過剰になり、店頭に並ぶ前に品質低下による廃棄になるリスクもあった。
同コンテナは、庫内を間仕切りで二つに分けることで、適正温度の異なる品目の混載が可能。積載効率の向上によるコストの低減や在庫ロス削減(フードロス削減)、コンテナ本数削減による減便でのCO2排出量削減も期待される。
また、ドン・キホーテの公式キャラ「ドンペン」が描かれたコンテナとなっている。
■関連記事をLNEWSでも掲載しています
ONEほか/2温度帯対応コンテナで初の海上トライアル共同輸送
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。