サンライズジャパン/日焼けサロン、民事再生法申請で負債33億3490万円

2024年06月03日 10:20 / 経営

帝国データバンクによると、サンライズジャパン (東京都渋谷区)は5月31日、東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日保全・監督命令を受けた。

サンライズジャパンは、1992年12月に海外のタンニングマシンメーカーと日本国内及び韓国、台湾における独占販売契約を締結し、同機器の販売を目的に設立された。首都圏中心に日焼けサロン「SOLE」の直営店、FC店を展開し、2002年10月期には年収入高約54億3800万円を計上していた。

その後、日焼けサロンの店舗が減少するなか、事業の多角化の一環として米国のメジャーリーグをテーマとしたレストランも運営。直近では「MLB cafe SAITAMA」「MLB cafe FUKUOKA」の2店舗を運営していた。

しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、店舗の休業などを余儀なくされ業況が悪化。2020年10月期の年収入高は約18億3900万円となり、営業損益段階から赤字に転落していた。緊急融資制度の活用やリスケジュールなど金融機関からの支援を受けつつ立て直しを図ったものの、日焼けサロン「SOLE」の直営店の閉店や「MLB cafe TOKYO」の閉店などの影響もあり、2023年10月期の年収入高は約10億円にまで減少。ここにきて自力での再建は困難と判断し、法的手続きにより再建を目指すこととなった。負債は債権者約120名に対し約33億円3490万円。

なお、エバーオンワード(東京都渋谷区)との間で、スポンサー支援に係る基本合意を締結しており、同社からDIPファイナンスを受け、民事再生手続きを進める予定だ。また、関係会社のドーモは、5月31日に東京地裁へ自己破産を申請し、同日、破産手続き開始決定を受けた。

ドーモは、2002年5月に設立された。「Angepatio(アンジェパティオ)」(静岡)、「Avenir Garden(アヴェニール ガーデン)」(渋谷)の名称で、チャペルを併設したウエディングサービスを提供していたほか、ウエディングドレスや引出物の販売も行っていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で売り上げが大幅に減少。金融機関からの追加融資等でしのいでいたが、自力での再建は困難と判断し、静岡および渋谷のブライダル事業をそれぞれ別会社に譲渡していた。負債は債権者約130名に対し、約2億9058万円。なお、ブライダル事業は別会社のもと、従前通り営業を継続している。

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