LINEヤフー/ハラスメントの変遷を検索ビッグデータから分析したレポート

2024年07月01日 12:48 / 経営

LINEヤフーが提供する、LINEヤフーの多様なサービスから得られる行動ビッグデータを分析できる事業者向けサービス「ヤフー・データソリューション」は6月27日、ハラスメントに関連する検索ビッグデータを分析したレポート「『○○ハラスメント』を調べてみたら、時代の変遷まで見えてきた話」を公開した。

<○○ハラスメントを調査>

Yahoo!検索のビッグデータから2014年から2024年5月までの「○○ハラスメント(とは)」の検索数推移を見たところ、2014年と比較して2023年は3倍以上に増加していることが分かった。また2024年も、5月末時点で既に検索数は2023年と同程度の水準に近づいており、ハラスメントに対する関心が年々高まっていることがうかがえた。なお、2015年はテレビドラマ「エイジハラスメント」の影響で検索数が急増していると考えられる。

<2023年のハラスメント関連検索は2014年の3倍以上に>

「○○ハラスメント(とは)」「○○ハラ(とは)」を集計対象とし、各年の上位10キーワードを抽出したところ、ほとんどの年で共通して検索されていたハラスメント関連のキーワードは「モラハラ(モラルハラスメント)」「パワハラ(パワーハラスメント)」「セクハラ(セクシャルハラスメント)」「アカハラ(アカデミックハラスメント)」「スメハラ(スメルハラスメント)」だった。

<検索上位のキーワード>

※数字は順位、「○○ハラスメント」「○○ハラ」が両方存在する場合は上位を記

一方で、数年間のみ検索されて以降、あまり検索されなくなったキーワードも存在した。妊娠中や出産後の女性への不当な扱いを表す「マタハラ(マタニティハラスメント)」は2014年から2017年まではよく検索されていたが、2018年以降は上位10キーワードには入らなくなった。同じく育児参加をする父親への不当な扱いを表す「パタハラ(パタニティハラスメント)」は2017年と2019年のみランクインした。

「マタハラ」「パタハラ」という言葉の出現によって問題が顕在化し、社会的な認知や対応が進んだ結果、解決に向かっているために検索数が減少した可能性がある。

<マタハラ、パタハラの検索回数>

※数字は順位、「○○ハラスメント」「○○ハラ」が両方存在する場合は上位を記載

また、「カスハラ(カスタマーハラスメント)」は2018年から急上昇し、2024年は「モラハラ」に次いで2位となっており、現在も関心を集めていることがわかったという。

<カスハラの検索回数>

※数字は順位、「○○ハラスメント」「○○ハラ」が両方存在する場合は上位を記載

そのほか、特定の年にのみ上位にランクインしたキーワードもいくつか存在した。例えば「家事ハラ(家事ハラスメント)」は家事に関するダメ出しなど相手を不快にさせる行為を指し、「時短ハラスメント」は労働時間短縮を強制する行為、「オワハラ(就活終われハラスメント)」は就職活動において、企業が学生に他の企業の内定を辞退するよう圧力をかける行為を意味する。

また、「ヌーハラ(ヌードルハラスメント)」は、音を立てて麺類を食べる行為に対する嫌悪感、「ワクハラ(ワクチンハラスメント)」は、コロナウイルスのワクチン接種に関する圧力や強制、「マルハラ(マルハラスメント)」は、メッセージで文末が「。」で終わることによる威圧感を表している。

さらに、「キメハラ(鬼滅の刃ハラスメント)」は『鬼滅の刃』の話題を強制する行為、「大谷ハラスメント」は大谷翔平選手に関する過度な話題への嫌悪感を意味し、その年の流行や社会を反映していることが見て取れる。

<特定の年にのみ見られるユニークなハラスメント>

※()内は順位、短縮形が存在する場合は上位を記載

■『○○ハラスメント』を調べてみたら、時代の変遷まで見えてきた話
https://note.com/ds_yahoojp/n/n7cb2ca24a785

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