相鉄/横浜駅西口を大改造へ、2020年代後半に相鉄ムービル建て替え

2024年09月11日 16:07 / 経営

相鉄ホールディングスと相鉄アーバンクリエイツは、9月11日「横浜駅西口大改造構想」を発表し、横浜駅西口周辺の大規模な再開発に向けた動きを本格化する。

<左藤社長、滝澤社長>
左藤社長、滝澤社長

相鉄HDの滝澤秀之社長は「横浜駅西口の魅力にWell-beingの要素をプラスし、交流を重視した『Well-Crossing』というコンセプトのもと、2040年代に大改造を実現することを目指す。まず、2020年代後半から相鉄ムービルの建て替えを行う。われわれの資産だけでは横浜駅西口の再開発はできない。今回の構想の発表を皮切りに、横浜市や関係各所と議論を深めていく。もとから強みを持つ商業施設に加え、ハイクラスのオフィスも増やしていきたい」と意気込みを語った。

<横浜駅西口の将来像>
横浜駅西口の将来像

横浜駅西口は、敗戦後の1952年に相鉄グループが土地を取得して本格的な開発がスタートした。

<1952年当時の横浜駅西口>
1952年当時の横浜駅西口

相鉄グループは、1956年の高島屋ストアと横浜名品街の開業を皮切りに、1973年に出店した横浜駅西口に広がる商業施設「相鉄ジョイナス」、1988年にオープンした「相鉄ムービル」、1998年登場の「横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ」などを開発してきた。

<1956年の横浜駅西口>
1956年の横浜駅西口

開発開始からすでに70年以上がたっており、安全性や機能性の面からも新しい時代に合わせた横浜駅西口エリア再開発の必要性が高まっている。

<現在の横浜駅西口>
現在の横浜駅西口

今回の計画では、横浜市などが推進している、横浜駅周辺の国際化・魅力向上・災害対策などを盛り込んだ「エキサイトよこはま22」を踏まえ、横浜駅西口の周辺地区と連携し、魅力的なまちづくりを目指す。

<横浜駅周辺の保有資産を段階的に刷新>
横浜駅周辺の保有資産を段階的に刷新

相鉄アーバンクリエイツの左藤誠社長は「横浜駅西口の再開発では、観光客、ビジネスパーソン、地域住民など多様な人々が交流できるWell-Crossingなまちづくりを計画している。官民で連携してあまり利用されていない河川空間を活用したり、ビジネスパーソンが意気投合できるような会議後のパーティーを開催したり、ナイトライフを楽しめるエンターテインメントを提案したりしていきたい。Aクラス、Sクラスのオフィスが西口に少なく、企業がみなとみらい地区に流出してしまったため、高機能なオフィスの提供も課題だ。今後、相鉄ムービルの建て替えのほか、高島屋が入居している新相鉄ビルの建て替え、五番街のリニューアルなど、関係者へのアプローチを積極化し、西口エリア一体となった再開発の第一歩を踏み出した」と説明している。

<Well-Crossingなまちづくりを計画>
Well-Crossingなまちづくりを計画

相鉄ムービルの詳細なリニューアル計画は、今後の発表となる。

また、神奈川県、横浜市とも連携し、人が心地よく集い過ごせる駅前空間と、安全を確保したうえであらゆる人が利活用できる親水空間を創造。安全で歩きやすい歩行者優先の駅前の整備など公共空間も充実させる方針だ。

取材・執筆 鹿野島智子

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