ライフ 決算/3~8月、新規出店費用・人件費増で営業利益1.4%減
2024年10月07日 15:14 / 決算
ライフコーポレーションが10月7日発表した2025年2月期第2四半期決算によると、営業収益4218億8500万円(前年同期比5.4%増)、営業利益122億3200万円(1.4%減)、経常利益127億600万円(1.1%減)、親会社に帰属する当期利益89億1400万円(4.4%増)となった。
売り上げ面は、新規出店、ネットスーパーの拡大、「BIO-RAL(ビオラル)」などのプライベートブランド商品の強化、鮮度・おいしさを追求した商品施策を実施し、増収を計上。営業収益は上期最高を更新した。2期連続で4000億円台となっている。
一方、販管費は、新規出店に伴う賃借料といった各種物件費の増加に加え、人への投資・処遇改善に伴い人件費も増加。営業利益・経常利益は減益となっている。
同日行われた決算説明会で、岩崎高治社長は「プロセスセンターのスタッフを製造委託から直接雇用の切り替えたことなどから、人件費が増加した。売上高は、半期で初めて4000億円を超えた。また、半期で初めて首都圏が近畿圏を上回った。個人消費は高所得者を中心にそれほど悪くないとみている」と述べた。
特別損失が減少したため、親会社株主に帰属する中間純利益は増加している。
部門別売上高は、生鮮食品部門が1767億8600万円(5.9%増)、一般食品部門1832億9600万円(5.6%増)、生活関連用品部門346億5200万円(3.3%増)、衣料品部門114億6300万円(2.3%減)だった。
新規店舗としては、3月に池袋三丁目店(東京都)、ビオラルみのおキューズモール店(大阪府)、ビオラル国立駅前店(東京都)、4月にソコラ所沢店(埼玉県)、5月に目黒八雲店(東京都)、6月に松ヶ崎店(京都府)、7月に吉祥寺駅前店(東京都)、8月に芦屋呉川町店(兵庫県)を出店し、2店舗を閉店した。
岩崎社長は「特に、ビオラル国立駅前店が好調で、売り上げが計画の1.8~2倍とはねた。総菜を前面に出した店舗レイアウトで、売り上げにおける総菜構成比も高い店となっている。ビオラルは引き合いが多く、通常のライフ店舗より投資額も小さく済むため、まだまだ出店余地があるとみている」と説明した。
既存店舗は、西九条店で、手作りパンコーナー「小麦の郷」や医薬品コーナーの新規導入など品ぞろえを拡充、南津守店で「BIORAL(ビオラル)」商品、冷凍食品、総菜を拡充する改装を行っている。
通期は、営業収益8534億円(5.4%増)、営業利益247億円(2.4%増)、経常利益255億円(2.2%増)、親会社に帰属する当期利益170億円(0.4%増)を見込んでいる。
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