賃上げ2025/ファーストリテイリング年収最大54%増、新入社員で500万円強に
2025年01月08日 13:14 / 経営
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ファーストリテイリングは3月、日本の報酬を再強化する。
新報酬体系では、本部・営業の正社員の報酬テーブルは、年収が最大で11%上がる予定。
個々の抜擢や要職への登用によっては、最大で54%上がるという。
同社は2023年8月期、店舗販売員や本部社員を含む全従業員の報酬テーブルを全面的に改定。能力や実績に応じて決まる「グレード」ごとの報酬水準を4%~40%の範囲でアップさせた。
今回は、一律に上がるのではなく、各々の能力や意欲などを総合的に鑑みて、新報酬体系への移行を決定する。
新人については、現行30万円である新入社員の初任給は33万円に、年収で約10%増の500万円強になる。入社1~2年目で就任する新人店長は月収39万円が41万円に、年収で約5%増の約73万円にそれぞれアップする。
また、ユニクロやジーユーの販売員は昨年11~12月にかけて、各地域の報酬動向を踏まえ、スタート時給を最大1700円までアップした。
その後も個々の実績や能力に応じてアップするほか、スタート時給自体、随時見直す。
2024年9月には、販売員から店長を目指す従来のキャリアコースとは別に、販売員でありながら店長と同水準の処遇を目指すキャリアを選択できる制度を新たに導入。世界水準の店舗経営を担う人材の育成をさらに推進する計画だ。
日本以外の世界各地でも、同社の報酬体系が小売業にとどまらない全産業ベースで十分に優位性のあるよう随時、見直すという。
柳井正 代表取締役会長兼社長は「グローバル水準の少数精鋭の組織へと変革を進め、企業としてさらに成長するために、新しい報酬体系を改めて導入するとともに、世界水準で働く意欲や能力のある優秀な人材の抜擢を強化します。パート・アルバイトから経営者に至るまで一人ひとりが高い目標を持って挑戦を続け、成長と賃上げの好循環を推進できるよう、今後も報酬を含む組織のあり方を継続的に見直していきます」とコメントしている。
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