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ダスキン/シフォンケーキ専門店「THE Chiffon&Spoon」を本格展開

2016年02月24日 22:35 / トピックス商品店舗

ダスキンは2月24日、新業態のシフォンケーキ専門店「THE Chiffon&Spoon(ザ・シフォン&スプーン)」のフランチャイズ展開を3月1日から開始すると発表した。

<定番メニューのザ・シフォン(プレーン)>
定番メニューのザ・シフォン(プレーン)

ザ・シフォン&スプーンは2014年から準備・検証を重ねてきたシフォンケーキ専門店。ふんわりしっとりした食感のシフォンケーキをスプーンで食べる新しいスタイルを提案する。

プレーン、紅茶、ショコラ、抹茶、キャラメルの5つの定番フレーバーを、S・約6cm税別350円、M・約9cm700円、L・約10cm1080円の3つのサイズで展開。2019年3月末までに、累計店舗数40店、年商約20億円を計画する。

<発表会の様子>
発表会の様子

武田浩取締役フード開発事業部担当は「モーニング、ランチ、スイーツ、ディナー、テイクアウトなど、さまざまな利用シーンや要素をもった業態を開発し、フランチャイズ加盟店の成長につながる新業態を開発する一環。出店立地のほか、店内でシフォンケーキを焼く商品の品質やサービスにこだわり、丁寧にFC展開を進めたい」と語る。

<グランツリー武蔵小杉店>
グランツリー武蔵小杉店

2014年11月に、川崎市の商業施設「グランツリー武蔵小杉」に直営1号店「グランツリー武蔵小杉店」(店舗面積15坪・客席数5席)を出店。2015年4月、さいたま市の商業施設「コクーンシティ」に、2号店でテイクアウト専門店「コクーンシティ店」(11坪)を出店した。

店舗デザインは、ミルキーイエローの優しい色合いに、タイルパターンをアクセントとし、異国の雰囲気あふれる空間を演出。ガラス越しに見えるキッチンで、シフォンケーキを生地から手作りし、焼き上げる様子を見れる工夫をした。

生地のおいしさを引き立てる専用のホイップクリームは、注文を受けてからお客の目の前で絞るライブ感のあるサービススタイルを採用し、手作り感を訴求する。

<コクーンシティ店>
コクーンシティ店

客席のある店舗とテイクアウト専門店で検証を重ねて、どちらの店舗も平均客単価は1000円、来店客の9割以上が女性客となった。シフォンケーキの市場性・事業性に一定の期待が見込まれることから、本格的なFC展開の全国展開を開始する。

<町田マルイ店>
町田マルイ店

3月1日には、東京都町田市の「町田マルイ」に初のFC店舗(約11.5坪・4席)を出店、4日には東京都立川市のJR立川駅の駅ビル「グランデュオ」にもFC店舗(約11坪、4席)を出店する。どちらの店舗も目標月商は600万円とした。

フランチャイズ展開では、出店、運営、継続しやすいパッケージが重要なため、11坪からというコンパクトな店舗展開、シフォンケーキに特化したメニュー、シンプルなオペレーションを採用した。

<グランデュオ立川店>
グランデュオ立川店

これまで、ダスキンでは海外チェーン店の国内FC展開か、自社開発ブランドのFC展開を行ってきた。今回は、ダスキンとして初めて、ブランドとメニュー開発から、外部人材とコラボレーションした。

<パティシエの石田氏>
パティシエの石田氏

看板メニューのシフォンケーキは、埼玉県川口市で1日100個以上のシフォンケーキを販売する洋菓子店「ドルチェメンテ」のオーナーパティシエ石田英寛氏が監修した。

石田氏は「ダスキンさんから、自社のシフォンケーキを商品化したいという話を受けた時、当初は乗る気でなかったが、お店で作って提供するコンセプトは崩さないという話を聞き、この商品を広く世に広めたいと思った。卵、クリームなどの素材は異なるが、世の中に驚きや感動を与える商品かという点を踏まえ監修した」と語る。

<ブランディングは柴田氏を起用>
ブランディングは柴田氏を起用

店舗デザイン、商品パッケージデザイン、制服デザインなどは、ローソンのウチカフェスイーツや代官山の商業施設「LOGROAD DAIKANYAMA」などを監修した、ブランドプロデューサーの柴田陽子氏を起用した。

柴田氏は「2013年秋にダスキンから相談を受け、まだパッケージもないシフォンケーキを食べた時、商品の美味しさに感動し、このプロジェクトに是非、参加したいと思った。食べた後に、家族との団らんや恋人とのひとときなど、利用シーンが浮かび、成功イメージが持てた」と語る。

<ザ・シフォン&スプーンの制服>
ザ・シフォン&スプーンの制服

また、「シフォンケーキは、お店で食べるとおいしいが、家に持ち帰ると、商品特性から、カットした断面が乾きやすく、お店で出すほどクリームがのっていないなど課題があった。今回のシフォンケーキはスプーンで食べることで、テイクアウトでも商品の完成度が高くなっている。ヒットする商品やサービスは、さまざまな利用シーンが浮かぶことで、伸びしろが生まれる。これまでにない隙間の業態であり、資金・人材・オペレーションのバランスがいい業態だと感じている」と述べた。

<S・M・Lの3サイズを展開>
S・M・Lの3サイズを展開

シフォンケーキは、口どけの良い、ふんわりしっとりとした食感と優しい甘さが特徴。20代後半から30代の働く女性がメインターゲットで、自分へのご褒美や家族や友人へのお土産など、さまざまシーンや食べる人数に応じて3サイズを展開。柴田氏が指摘する「さまざまな利用シーン」を意識した商品構成とした。

<ドリンクは紅茶をメインに展開>
ドリンクは紅茶をメインに展開

シフォンケーキのほか、お土産に最適なシフォンラスクや、その場で食べれるザ・シフォンサンデー(440円)、シフォンケーキにあう紅茶(200円)やジャムなど、シフォンケーキをベースとした商品をそろえた。

<年に4回、季節商品を2アイテム程度投入>
年に4回、季節商品を2アイテム程度投入>

春夏秋冬にあわせて、年に4回は定番メニューのほか、季節商品を2アイテム程度、投入する。3月9日から4月下旬まで、は春の季節商品として、「ザ・さくらシフォン with さくらクリーム」「ザ・キャラメルカプチーノシフォン with キャラメルクリーム」(各S410円、M840円、L1200円)を販売する。

夏はメロン、秋はくり、かぼちゃ、冬はいちごなど、季節感のある素材を軸として、季節商品を今後も開発する予定だ。

<ホイップクリームがぎっしり詰まっているのが特徴>
ホイップクリームがぎっしり詰まっているのが特徴

既存店では、最初にSサイズを購入し、次回以降の来店でMサイズ、Lサイズと大きなサイズの商品を買うお客が多く、着実にリピーターを増やしている。

<商品ラインナップ>
商品ラインナップ

36.3m2から出店できるコンパクトな業態のため、ショッピングセンター、駅ナカ、駅前でも出店ができ、今後もブランドイメージを大切にしたFC展開を目指すという。

<商品パッケージ>
商品パッケージ

店舗概要
グランツリー武蔵小杉店
所在地:神奈川県川崎市中原区新丸子東3-1135-1
グランツリー武蔵小杉1階
TEL:044-434-2400
営業時間:10時~21時
店舗面積:約49.5m2
席数:5席(禁煙)

コクーンシティ店
所在地:埼玉県さいたま市大宮区吉敷町4-263-1
TEL:048-643-5858
営業時間:9時~21時
店舗面積:約36.3m2
席数:無し

町田マルイ店
所在地:東京都町田市原町田6-1-6
営業時間:10時30分~20時30分
店舗面積:約38m2
席数:4席(禁煙)

グランデュオ立川店
所在地:東京都立川市柴崎町3-2-1
店舗面積:約36.3m2
席数:4席(禁煙)

■THE Chiffon&Spoon
http://www.duskin.co.jp/service/chiffon-and-spoon/index.html

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