加工食品/高アルコールRTD、冷凍ギョーザ、チルドハンバーグ好調
2019年12月24日 15:05 / 商品
富士経済はこのほど、凍調理済食品24品目、チルド調理済食品6品目、その他調理済食品5品目、アルコール飲料33品目、合計4カテゴリー68品目の市場を分析した「2020年 食品マーケティング便覧No.2」を発売した。
中でも、高アルコールRTD、冷凍ギョーザ、チルドハンバーグの販売が伸びている。
RTDは、アルコール度数10%未満でそのまま割らずに飲用できるアルコール飲料が対象。高アルコールRTDはアルコール度数が7%以上の商品を対象とする。
RTDは焼酎やウォッカをベースとするチューハイが中心で、値ごろ感に加えフレーバーやアルコール度数の多様性が支持されている。ビールなど他のアルコール飲料から需要がシフトしており、市場は好調に推移。近年は高アルコールタイプやハイボール缶の需要が増加しており、各社の注力度が増している。
特に高アルコールRTDは、アルコール度数が5~6%のスタンダードタイプと比較して飲みごたえや同じ量で酔いやすいというコストパフォーマンスの高さが支持され、需要が増加している。2019年は、RTD全体で3815億円、そのうち高アルコールタイプは2060億円となると見込む。
近年は「STRONG」商品として認知が進み、各社が相次いで新ブランドを発売するなど、二桁の伸長が続いている。今後も節約志向の高まりやビール類と比べた際の値ごろ感から需要は増加するとみられる。
冷凍ギョーザは水なし・油なしで調理可能な商品だけでなく、フタなしで調理可能な商品も発売され、簡便性が高まっている。各社が新規顧客の開拓、家庭以外での喫食シーンの拡大に注力しており、市場は伸びている。
2019年は味の素冷凍食品が業務用において、量販店総菜以外にも外食やレジャー施設でのシーン開拓に努めているほか、イートアンドが市販用において新商品の発売やレシピの提案を行うなど、引き続き拡大が見込まれ、520億円(前年比3.2%増)規模になると予想される。
チルドハンバーグは、内食需要の増加を背景に簡便性の高い電子レンジ調理対応商品が好調に推移し、夕食向けの需要獲得のためプレミアムタイプ商品の導入が進んだことで伸長してきた。
2018年は夕食での需要が増加し、各社が展開するチーズ入り商品が好調だったほか、マスメディアに特集されたことで需要喚起につながったことから市場は拡大した。
2019年も、622億円(2.8%増)と引き続き伸長が見込まれる。今後も冷凍ハンバーグからのシフトや夕食での需要が増加し、市場は堅調に拡大していくとみられる。
■調査概要
調査方法:富士経済専門調査員による参入企業および関連企業・団体などへのヒアリングおよび関連文献調査、社内データベースを併用
調査期間:2019年8月~10月
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