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キリン/「氷結」「ザ・ストロング」好調、RTDで過去最高の販売実績

2019年02月21日 16:20 / 商品

キリンビールは2月21日、都内で「RTD戦略発表会」を開催し、2018年のRTD(缶チューハイ)販売実績が過去最高となったと発表した。

<主力RTD商品>
主力RTD商品

RTDカテゴリー合計の販売数量は約5990万箱(250ml×24本換算)で前年比13.2%増となった。

市場全体では約12~13%程度の伸長があったとみており、市場拡大を上回る実績となった。

主力商品の「氷結」が約3880万箱と過去最高だった前年並みを維持したほか、2018年4月に新発売した「キリン・ザ・ストロング」が年間販売目標を大きく上回る750万箱を突破した。

キリン・ザ・ストロングは、過去10年の自社RTD新製品の中で売上No.1を記録し、「氷結」に次ぐ大型商品に成長した。

「本搾り」は約1080万箱と前年比2ケタ増となり、7年連続のプラスを達成した。

2019年は、主力ブランド「氷結」「キリン・ザ・ストロング」「本搾り」の3本柱に注力しブランドを強化。RTDカテゴリー計で約6500万箱(8.5%増)を計画する。

<氷結>
氷結

氷結では、毎月、新商品を投入。「セカイを、おししく、たのしく」するニュースを毎月発信する。

商品自体にニュース性を持たせ、話題を喚起することで、新規ユーザーの取り込みを狙う。

2月はレッドとグリーンの「いろ氷結」、3月は「旅する氷結」を投入する。4月は基幹フレーバーの「レモン」対「グレープフルーツ」の大型広告を実施する。

5月以降も話題性を喚起する新商品や販売促進施策を継続する予定だ。

<キリン・ザ・ストロング>
キリン・ザ・ストロング

キリン・ザ・ストロングは、商品・広告のすべてを刷新する。RTD市場は、70%の人が店頭で商品を視認して選択して購入していることから、パッケージを一新する。

堂々とした聖獣はそのままに、一目でうまさが伝わるシズルと明確なフレーバーカラーにリニューアルする。

それぞれのフレーバー特徴にあわせ、後に残る嫌なアルコール感を改善する。

2018年のアルコール度数別の販売規模は、1~3%の低アルコールは20%減、4~6%の中アルコールは37%増、7~9%の高アルコールは72%増となった。

同社では、アルコール度数だけでなく、すっきりした味わいや飲みごたえがある商品など、各社で多様な商品開発が進んだこともありストロング系市場が拡大したと分析している。

キリン・ザ・ストロングは、従来のドライ、レモンといった定番フレーバー以外のフレーバーを強化したことが発売初年度からヒット商品となった要因だとみている。

ハードコーラ、ホワイトサワー、ハードシークワーサー、ハードラムネ、ゴールドサワー、ハードジンジャーエールといったフレーバーが、多様化するお客のニーズに対応したという。

<本搾り>
本搾り

本搾りは、自社調べてで高果汁RTD市場で70%のシェアを獲得しており、圧倒的な支持を得ている。

香料・酸味料・糖類無添加、果汁とお酒だけでつくった素材ありのままのおいしさを訴求するほか、年間10万人へトライアルを促進するサンプリングを実施する予定だ。

<山形部長>

執行役員の山形光晴マーケティング本部マーケティング部部長は、「新しいおいしさであったり、お酒に対する新しいニーズを開拓するために、ストロング系商品を開発している。他の酒類からの流入ではなく、アルコール市場全体を伸ばす商品としたい。中長期的には、RTDは必ず売上の柱に成長する」と述べている。

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