サトー/ラベル状の超小型Bluetoothタグでリアルタイム店舗在庫管理実験
2021年09月29日 15:40 / IT・システム
サトーは9月28日、イスラエルに本社を置くWiliot社とリテール分野におけるIoT化に関する契約を締結したと発表した。
Wiliot社は、IoTセンシング・ラベル「Wiliot IoT ピクセル」(以下、Wiliotタグ)とクラウドサービスを開発する企業。Wiliotタグは、センサ機能を持つ電池レスで、ラベル状の超小型Bluetoothタグとなる。IDだけでなく、取り付けられたモノの位置、温度、動き、容量の変化などが検知できる。
周囲の電波を電力に変換することで、電池レスで、継続的に情報を集める。また、近距離無線通信Bluetoothにより、専用の読み取り機がなくても、スマートフォン、家電、店舗内の什器などから情報を収集。店舗内に陳列されている商品、消費者が購買した後の商品の状態・使われ方などの情報を自動的に集めることが可能になるという。
同日行われた記者説明会で、サトーの小沼宏行社長は、「流通分野では、2030年度にはDX化の需要が2019年度の6.5倍になり、他業界より伸びが大きいといった調査もある。今回、流通業界向けにカメラを使用した画像分析でなく、Wiliotタグを使った、モノのトラッキングによる店舗運営の効率化を提案する」と説明した。
サトーは、「Wiliotタグ」を用いた小売店舗内でのリアルタイム在庫管理実証実験を2021年9月ホームセンターで開始。実験期間は約3カ月で、店舗の商品在庫管理を「Wiliotタグ」の使用でスムーズにし、販売機会ロスの削減を目指す。
また、店内のスタッフの作業負担を軽減することも検証する。
具体的には、陳列している商品もしくは棚・バックヤード在庫に「Wiliotタグ」を添付。Bluetooth対応機器でタグを読み取り、認識し、商品が減少してきた場合、棚に補充するように従業員のスマホに通知するもの。
システム画面では、SKU単位で店頭在庫、バックルーム在庫の個数を表示(小さい商品は、棚での陳列量を%で表示)し、把握できる。
サトーのグローバル営業本部・平田和也B2B2Cビジネス推進部長は、「今回の実証実験で、Wiliotタグによる店舗内の商品在庫管理がいかに、販売機会ロスを削減し、売上増加に貢献できるか検証したい。ホームセンター以外に、他の流通企業での実験も検討している」としている。
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