コンビニ/6月既存店セブン2.9%増、ファミマ5.2%増、ローソン2.3%増
2022年07月11日 14:50 / 月次
コンビニエンスストア各社が発表した6月の営業実績によると、既存店売上高の前年同月比は、セブン-イレブン2.9%増、ファミリーマート5.2%増、ローソン2.3%増、ミニストップ1.4%減となった。
■セブン-イレブン(2022年2月期:チェーン全店売上高4兆9527億円)
既存店売上高は、前年同月比2.9%増、客数0.1%減、客単価3.0%増となった。
チェーン全店売上高3.6%増、店舗数は2万1212店だった。
6月度は、例年よりも降雨量が少なく日照時間が多かったことに加え、下旬の猛暑の影響により、ソフトドリンクや冷たい麺類を中心に販売が大きく伸長した。客数は前年を下回ったものの、既存店売上および客単価は前年を上回った。継続して実施しているフェア(6月は「ハワイときめきグルメ旅」)や「プライチ」等の販売促進キャンペーンは認知度が向上し、引き続き好評だった。
■ファミリーマート(2022年2月期:チェーン全店売上高2兆8419億円)
既存店日商は5.2%増、客数4.0%増、客単価1.1%増。全店売上高5.0%増となった。
店舗数は単体では、出店9店、閉店16店、純減7店、合計1万5632店だった。エリアフランチャイズは、沖縄328店、南九州391店、JR九州リテール205店、合計924店で、国内合計1万6556店となった。
急激な気温上昇に対応した売場作りに加えて、各種新商品のヒットやファミペイの大型キャンペーンの効果もあり、既存店日商は5.2%増と、3月から継続して毎月前年を上回った。5月に続き6月の既存店日商も、ほぼコロナ前の2019年度並みの実績となった。発売8日で100万杯を超えた「ピカチュウのパインフラッペ」や、発売3日で累計120万食を突破した「ファミマ・ザ・クレープ」、1週間で540万個を販売した「ファミから」など、記録的な販売となった大ヒット商品が連発し、好調な売上を押し上げる要因となった。
■ローソン(2022年2月期:チェーン全店売上高2兆4427億円)
既存店売上高2.3%増、客数1.1%増、客単価1.2%増。全店売上高5.3%増。
店舗数はグループで、出店17店、閉店25店となり、総店舗数は1万4652店となった。
ハピろー!(ハッピー・ローソン・プロジェクト!)を6月14日から開始し、第1弾「創業祭」ではポイント還元やアプリクーポンなどの各種施策を実施した。カウンターファストフードでは、新フレーバー商品などの発売により、からあげクン、Lチキ、パリチキの販売が好調だった。店内調理サービス「まちかど厨房」は、引き続き販売好調を維持した。新発売の「1日分の野菜が摂れるパリパリ麺の皿うどん」が売上をけん引した。米飯は、品揃え強化によりおにぎり全般の販売が好調に推移したことに加え、レシートクーポンなどの施策が奏功した。調理パンは、サンドイッチや肉の日(毎月29日)で訴求した高単価バーガーなどの販売が好調だった。デザートは、GODIVA監修商品の発売に加え、アプリクーポンなどの施策が奏功し、UchiCafeスイーツの販売が好調となった。
■ミニストップ(2022年2月期:チェーン全店売上高2929億円)
既存店1店1日当たり平均売上高は1.4%減、客数2.7%減、客単価1.3%増となった。全店売上高は3.0%減だった。
店舗数は、出店1店、閉店0店で、期末店舗数は1932店となった。
気温上昇、梅雨の晴れ間で体感気温の上昇による適切な品揃えを図り、コンビニエンスストア部門では、おにぎりやソフトドリンクを中心に販売を強化した。また店内加工ファストフード部門では、チキンやインストアスイーツを中心に販売強化した。そして、デリバリーサービス対象店舗の拡大をしたことにより、店内加工ファストフードの売上の押し上げに貢献した。
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