東京地区百貨店/4月売上は20カ月連続プラスの11.5%増
2023年05月23日 11:30 / 月次
日本百貨店協会が5月23日に発表した2023年4月の東京地区百貨店(12社22店)の売上高概況によると、売上高は約1220億円(前年同月比11.5%増)で、20カ月連続のプラスとなった。
<4月の実績>
実数 | 前年同月比 | |
売上高総額 | 1220億円 | 11.5%増 |
総店舗面積 | 72万7948m2 | 8.8%減 |
総従業員数 | 1万3987人 | 6.8%減 |
4月の東京地区は、売上高11.5%増と20カ月連続のプラスとなった。外出機会の増加や天候与件、増勢が続く高付加価値商材の好調推移、さらにはインバウンド消費も売上増に寄与した。2019年比では売上高は3.0%減だが、免税売上を除く国内市場は1.5%増と、コロナ前を上回る実績となった。入店客数は8.5%増、2019年比では23.6%減となった。
商品別では、主要5品目のうち食料品を除く4品目でプラスとなった。主力の衣料品(16.8%増/19カ月連続)は、通勤やお出かけニーズの回復により、ビジネス、カジュアル共に好調に推移し、紳士服ではスーツ、ジャケット、アウトドア商材の動きが良く、婦人服ではブラウスやカットソー、薄手のカーディガンやブルゾン等が好調だった。
身のまわり品(23.1%増/20カ月連続)は、引き続きラグジュアリーブランドが売上をけん引した。GWに向けた旅行需要も活況で、スーツケースやトラベルバッグ、スニーカーやサンダルが好調に推移した他、気温上昇で雑材のバッグやリゾートアイテム等、盛夏物も動いた。雑貨(12.6%増/20カ月連続)では、化粧品が脱マスクや外出機会増加を背景に、リップやファンデーション、UV下地等幅広いアイテムで動きが見られた。
食料品(1.0%減/20カ月ぶり)は、菓子が引き続き好調で、個人・法人の手土産や行楽需要のほか、訪日客需要が増加傾向にある。また、レストランも外食ニーズの高まりから大幅に伸長しており、家族や大人数での集まりのほか、訪日客の利用も見られる。
5月17時点での商況は、前年比8.0%増で推移している。コロナ前の2019年比では約1%減と、回復基調は継続している。
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