アルフレッサ/体性幹細胞再生医薬製品のヘリオスと業務提携

2024年06月06日 13:53 / 経営

アルフレッサは6月5日、ヘリオスとの間で、ヘリオスが取り扱う体性幹細胞再生医薬製品に関する業務提携基本契約・ヘリオスが発行する普通社債を16億円で引き受ける契約を締結した。

<アルフレッサ>

業務提携により、アルフレッサは、体性幹細胞再生医薬製品MultiStem(HLCM051)を含むヘリオスのパイプライン製品の日本国内における独占的卸売販売権、パイプライン製品に係る治験薬の日本国内における独占的な輸送・配送に係る権利を取得した。また、アルフレッサは、MultiStemの幹細胞培養上清液および幹細胞培養上清液を原材料とする製品(ヘリオスが第三者と共同開発する製品を含む)の事業化、製品の日本における総販売代理店または独占販売の権利を獲得した。

さらに、自動冷凍解凍在庫管理システムSIFU(Secure Integrated Freezer Unit)の日本における事業化と日本における独占販売の権利を得て、業務の詳細について協議し、個別に契約を締結する。

アルフレッサでは「再生医療サプライチェーン」について、再生医療関連事業を行うセルリソーシズを設立し、国産細胞原材料(マスターセル)の提供、自家と他家の両方における細胞加工物の製造を行う体制の構築を進めている。また保管・輸送については、2カ所の再生医療流通ステーションと9カ所の再生医療等製品保管庫を設置し、流通を受託できる環境を整えるとともに、輸配送のノウハウ向上にも継続して取り組んでいる。

ヘリオスは、幹細胞技術を活用した「体性幹細胞再生医薬品」「iPSC再生医薬品」分野において、脳梗塞急性期、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)等を対象としたMultiStem(HLCM051)の開発を推進している。

MultiStem(HLCM051)は、健康な成人ドナーの骨髄由来の多能性成体前駆細胞(MAPC)から成る体性幹細胞再生医療製品で、強力な抗炎症作用と免疫調節作用を示し、様々な疾患への応用可能性が示されている。3Dバイオリアクターで安定的に製造(三次元培養法)でき、後期臨床試験における数百人の患者を対象とした試験では、複数の適応症において安全性と有効性が示唆されている。MultiStemは、ヘリオスがすべての権利を保有する独自技術となっている。

MultiStemの生産過程で生じる幹細胞培養上清液の事業化を目指した研究を進めるとともに、細胞・遺伝子治療業界が直面している、超低温での輸送・保管の課題に対するソリューションとして期待される自動冷凍解凍在庫管理システムSIFUTM(Secure Integrated Freezer Unit)の研究開発を推進している。

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