マミーマート 決算/10~6月営業利益26.5%増、既存店の業態転換で収益拡大

2024年08月09日 13:46 / 決算

マミーマートが8月9日に発表した2024年9月期第3四半期決算によると、営業収益1191億7300万円(前年同期比11.3%増)、営業利益55億3500万円(26.5%増)、経常利益59億7500万円(25.5%増)、親会社に帰属する当期利益40億2900万円(35.7%増)となった。

スーパーマーケット事業では、新フォーマット「生鮮市場TOP!」「マミープラス」への転換を進めており、圧倒的な価格、品質、ほかにはないオリジナル商品の開発、SNSを利用した情報発信を行い、来店頻度の向上に注力。結果、既存店の売上高は大きく伸長した。改装店舗の年商は2年目以降も伸長し続け、既存店の収益基盤は確立しつつある。

既存の「マミーマート」店舗でも、顧客がより快適に買物しやすい空間を提供するため、生鮮・総菜商品のカテゴリー強化、日配・グロサリー商品の拡充、売場レイアウトの変更を実施した。

セグメント利益は、従業員の生活・労働環境向上を目的として、ベースアップを実施。雇用形態を問わず、人材への投資も行う一方で、ローコストオペレーション運営の施策として、AI自動発注、LSP(Labor Scheduling Program)といったデジタル関連への投資、フルセルフレジの導入、三郷物流センター(埼玉県三郷市)の稼働等を進めた効果が現れ始め、順調に増加している。

現在の店舗数は、78店舗(マミーマート他44店舗、生鮮市場TOP!25店舗、マミープラス7店舗、温浴事業1店舗、葬祭事業1店舗。2024年6月30日時点)。

第3四半期連結累計期間は、2024年4月に「弥十郎店」(埼玉県越谷市)、6月に「柏若葉町店」(千葉県柏市)を「マミープラス」に改装、5月に「流山セントラルパーク店」(同流山市)を「生鮮市場TOP!」に改装し、業績を伸ばしている。

第4四半期では、7月に「野田山崎店」(同野田市)をマミープラスへと改装した。8月はフラッグシップ店舗として「生鮮市場TOPコーナン京葉船橋インター店」(同船橋市)のオープンを予定しているほか、9月にも新規出店を1店舗予定しているという。

従来より取り組んでいる「新フォーマットのディスティネーション店舗としての魅力」を持続的に進化させ、心躍る店舗作りを実施する。魅力的な商品開発、製造能力強化を目的として、自社製造工場である彩裕フーズに総菜の新規設備を導入した。今後も他店にはない、インパクトあるディスティネーションアイテムの拡充を進めていく。

また、2023年11月に開始したネットスーパー事業は好評を得ており、2024年7月から対象エリアを拡大し、便数も増加した。

人材育成面では、スキルアッププログラムを導入。従業員一人ひとりの技術を正当に評価して資格等級と連動させ、賃金に反映することで早期成長を促し、やりがい・満足度の向上につなげている。

従業員満足度向上に向けた施策の一環として、オフィスカジュアルを導入。個人の多様性・個性を尊重した職場環境を構築している。加えて、入社5年目までの新入社員を対象とした奨学金返済支援制度も制定した。

そして、店舗・本部が一体となった業務プロセス改善活動(M3活動)では、パートナー社員を中心にチームで改善に取り組んでおり、好事例を全店へ展開する取り組みを実施しているという。

通期は、営業収益1560億円(7.6%増)、営業利益60億円(1.7%増)、経常利益65億円(1.8%増)、親会社に帰属する当期利益43億5000万円(0.8%増)を見込んでいる。

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