DCM 決算/3~8月増収増益、冷房機器・防災用品が好調

2024年09月30日 16:34 / 決算

DCMホールディングスが9月27日に発表した2025年2月期第2四半期(中間期)決算によると、営業収益2877億7400万円(前年同期比16.5%増)、営業利益210億8100万円(18.3%増)、経常利益196億200万円(12.6%増)、親会社に帰属する当期利益117億900万円(9.1%増)となった。

春先は天候不順の影響を受けたものの、気温の上昇に伴ってエアコンや扇風機などの電気冷房機器が好調に推移した。加えて、南海トラフ地震臨時情報の発表や台風の影響によって防災用品が大きく伸長している。

DCMブランド商品については、原材料価格の上昇と円安による仕入価格の上昇、物流コスト上昇などの影響を受けたが、環境に配慮した商品開発、節電や節約商品の新規展開、販促強化などに取り組んだ効果もあり、売上高構成比率を引き上げた。

新規出店は4店舗、退店は3店舗実施。これにより、連結会計期間末日現在の店舗数は841店舗となった。なお、9月1日をもって、DCMを存続会社、ケーヨーを消滅会社とする吸収合併を実行している。

園芸部門の売上高は484億2200万円(22.3%増)。3月の気温低下や梅雨明け後の猛暑の影響により、花苗などの植物やそれに関連する肥料、用土は低調だったが、除草剤などの雑草対策用品は好調に推移した。

ホームインプルーブメント部門の売上高は549億7900万円(17.2%増)。防災意識の高まりにより、家具転倒防止用品などの防災用品やポータブルバッテリー、ヘルメットなどが好調に推移した。加えて、節約志向の高まりから断熱シートなども好調だったという。

ホームレジャー・ペット部門の売上高は413億3200万円(18.4%増)。春先は部門全体で天候不順の影響を受けた。前期の反動を受けた自転車用のヘルメットと犬猫フードを中心としたペット用品は低調だったが、気温上昇に伴い、カー用品や自転車本体が好調に推移している。

ハウスキーピング部門の売上高は604億4300万円(26.5%増)。マスクなど衛生用品の需要は低下したが、節約志向に対する企画品強化によって、トイレットペーパーなどの紙関連商品や洗剤は好調に推移。外出需要の増加等で、ステンレスボトルや行楽用品なども好調だった。

ホームファニシング部門の売上高は126億7700万円(17.6%増)。生活必需品の値上げや外出需要増加などもあり低調だったが、梅雨明け後の猛暑の影響で、すだれなどの日除け用品、断熱カーテンなどの省エネ用品が好調に推移した。新規展開のDCMブランド商品も好調だった。

ホームエレクトロニクス部門の売上高は249億4000万円(29.9%増)。猛暑の影響で電気冷房機器が好調に推移した。南海トラフ地震臨時情報の発表や台風の影響によって、カセットコンロやボンベ、乾電池やモバイルバッテリーなどが大幅に伸長している。

通期は、営業収益5505億円(12.7%増)、営業利益340億円(18.5%増)、経常利益328億円(19.7%増)、親会社に帰属する当期利益194億円(9.5%減)を見込んでいる。

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