アークス 決算/2月期営業利益5.3%減、エネルギーコスト・人件費上昇などで

2025年04月14日 15:56 / 決算

アークスが4月14日に発表した2025年2月期決算によると、売上高6082億8400万円(前年同期比2.8%増)、営業利益159億3600万円(5.3%減)、経常利益175億4000万円(4.9%減)、親会社に帰属する当期利益110億6300万円(6.0%減)となった。

アークス

商品価格やエネルギーコスト、人件費などの上昇もあり、経営環境は依然として厳しい状況が続いているという。

店舗展開については、ユニバースが「(旧)Uマート桔梗野店」を「ユニバース樹木店」として移転オープンしたほか、ラルズ4店舗、ユニバース4店舗、ベルジョイス6店舗、福原2店舗、道北アークス2店舗、東光ストア2店舗、道南ラルズ2店舗、道東アークス1店舗、オータニ1店舗の計24店舗の改装を実施した。改装店舗のうち7店舗はスーパーアークスに業態変更している。

そのほか2店舗を閉店したことで、年度末におけるグループの総店舗数は375店舗となった。

営業面では、顧客の節約志向への対応として、グループのプライベートブランドと位置づけているCGC商品の中でも特に価格訴求力の高い、定番商品を中心とした「ショッパーズプライス」や、大容量商品の「断然お得」の拡販をさらに強化した。

加えて、野菜や米の価格上昇に対応した冷凍野菜や冷凍米飯を拡販するとともに、「簡便・時短・おいしさ」を訴求した冷凍めん類、ワンプレートミールなどの冷凍食品の品ぞろえも拡充している。

ノンフーズ・日用雑貨の強化のため、ラルズでは提携先となるカインズのオリジナル商品(キッチン用品や掃除用品など)の販売を2024年4月から開始。取扱店舗数は年度末で25店舗となり、それぞれの地域で好評を得ているという。

新日本スーパーマーケット同盟(バローホールディングス、リテールパートナーズとの3社連合体)の取組では、規模を生かしたオリジナル商品開発と産地開拓の強化と
して、生鮮食品の「千の蜜バナナ」や「絹の蜜ネーブルオレンジ」、加工食品では「塩こうじにんにくぽん酢」の取扱を開始。商品ラインアップの拡充とシリーズ化による差別化に注力している。

ネットスーパー事業では、ラルズ、ベルジョイスで展開する「アークスオンラインショップ」にて、保育園・介護施設等の法人需要の拡大、「重たく、かさばる」商品の米や酒類、布団などの販売が好調に推移した結果、売上高は対前期比45%増となった。

Amazon社との協業による「Amazonネットスーパー アークス」では、2024年6月から対象をアマゾンプライム会員以外にも拡大したことや、配送拠点を2店舗体制にし、札幌市のほぼ全域をカバーしたことなどで売上が順調に拡大しているという。

2026年2月期は、売上高6230億円(2.4%増)、営業利益164億円(2.9%増)、経常利益180億円(2.6%増)、親会社に帰属する当期利益112億円(1.2%増)を見込んでいる。

アークス 決算/3~11月営業利益9.3%減、人件費・減価償却費など増加

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