イオン/4月はイオンリテール既存店1.8%増、食品好調・旅行や外出需要にも対応
2025年05月12日 16:06 / 月次
イオンが発表した4月度の主な連結各社の月次売上高によると、既存店売上高(前年同期比)は、総合スーパーのイオンリテール1.8%増、イオン北海道2.1%増、イオン九州4.9%増となった。
スーパーマーケットでは、マックスバリュ東海3.3%増、フジ3.3%増だった。
CVSのミニストップは3.1%増、専門店ではキャンドゥ1.9%増、コックス0.8%減、ジーフット5.3%減となっている。
<主な連結各社の4月売上高前期比伸び率一覧>
業態 | 社名 | 前年同期比 | |
全店 | 既存店 | ||
GMS | イオンリテール | 2.5%増 | 1.8%増 |
イオン北海道 | 9.8%増 | 2.1%増 | |
イオン九州 | 3.8%増 | 4.9%増 | |
SM | マックスバリュ東海 | 4.5%増 | 3.3%増 |
フジ | 3.3%増 | 3.3%増 | |
CVS 専門店 |
ミニストップ | 2.7%増 | 3.1%増 |
キャンドゥ | 5.8%増 | 1.9%増 | |
コックス | 7.5%減 | 8.0%減 | |
ジーフット | 7.2%減 | 5.3%減 |
4月は、ゴールデンウィークに向けた旅行や外出需要に対応し、行楽用品や少し贅沢な食卓を演出するメニューの品ぞろえを強化。トップバリュでは、物価上昇が続く中、独自のサプライチェーンを活用してコスト削減に取り組み、冷凍食品や調味料、ティッシュペーパーなど新生活に必要な商品や、コーヒー・ワインといった日常に楽しみを加える商品など合計75品目を値下げした。
総合小売事業のイオンリテールでは、既存店売上高が2カ月連続で前年を上回った。「アジアングルメフェア」など、気軽に異国気分を味わえるイベントの開催に加え、日帰り旅行や近場へのお出かけ需要の取り込みを強化している。
部門別では、グロサリー、デイリー、農産、畜産に加え、こだわりのコーヒー豆や世界の食品を扱う専門店「カフェランテ」が好調に推移し、食品の既存店売上高は32カ月連続で前年実績を上回った。ヘルス&ビューティケア部門では、お出かけ需要に対応した化粧品や花粉症対策の医薬品、調剤薬が好調。既存店売上高は2カ月連続で前年実績を上回った。
さらに今月度はダイエーから承継した2店舗がイオンスタイルとして新たに営業を開始し、新たに大阪府と三重県に2店舗を出店した。イオン九州では、価格訴求の強化に加え、WAONボーナスポイントやアプリクーポン対象商品の展開拡大、生鮮食品を中心とした名物催事やオリジナル商品開発の推進等が奏功。既存店売上高は前年比4.9%となっている。
マックスバリュ東海では、既存店舗の活性化や移動スーパーの稼働拡大など地域密着型の施策が奏功し、既存店売上高は6カ月連続で前年を上回った。まいばすけっとでは既存店の活性化に伴い、トップバリュ商品の強化やデリカ総菜・クイックフーズの拡充により、既存店売上は好調となっている。
ディスカウントストア事業のイオンビッグでは、野菜を中心とした価格訴求の強化に加え、ケース販売や大袋菓子など大容量商品の拡充、さらにベストプライスやDS専用PBの拡販により、売上が伸長した。
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