サイゼリヤ 決算/8月期増収増益、店舗組織の改善など施策奏功し客数・客単価増

2025年10月15日 16:30 / 決算

サイゼリヤが10月15日に発表した2025年8月期決算によると、売上高2567億1400万円(前年同期比14.3%増)、営業利益154億9900万円(4.3%増)、経常利益158億500万円(1.4%増)、親会社に帰属する当期利益111億6400万円(37.0%増)となった。

サイゼリヤ

2024年度からの店舗の純増数が113店舖(国内純増15店舗、海外純増98店舗)となり、総店舗数は1682店舗(国内1053店舗、海外629店舗)となっている。

未出店県である徳島県に2024年10月、愛媛県に11月、大分県に12月に出店した。

海外では、2025年5月にベトナムに1号店を出店している。

主な施策として、2024年9月には、店舗マネジメントレベルと店舗QSCのさらなる向上のため店舗運営部組織ではゾーンマネジャーを2名増員し、7名にして7ゾーン体制とした。

既存商品の品質向上のため、定期的にグランドメニューの変更を実施。2025年5月には、創業時からの思いや理念・商品づくりの考え方・人気メニューについての情報など、より多くの顧客にサイゼリヤを知ってもらうためにホームページのリニューアルも行っている。

QRコードと顧客の携帯端末を使った注文方式の導入については、2025年8月末現在で約900店舗に導入済み。年内に全店導入する予定だ。

新規顧客の獲得に向け、国内で8月に朝食限定メニューの実験導入を始めた。

セグメント業績のうち、「日本」の売上高は1729億800万円(18.1%増)、営業利益は50億3300万円(83.9%増)。

ゾーンマネジャーの増員による店舗組織の改善、メニュー施策やDX活用の効果などにより既存店の客数・客単価は引き続き増加傾向にある。

一方で、昨年から続く米価格の高騰や円安による食材価格やエネルギー価格の上昇の影響も受けているという。

同社で使用する食材の製造等を行う「豪州」の売上高は111億4800万円(2.9%増)、営業利益は3億2500万円(31.3%減)。

「アジア」の売上高は838億200万円(7.4%増)、営業利益101億3200万円(12.8%減)。

新規出店を継続的に進め、店舗数の増加により増収となっている。

今後の取り組みとしては、店舗組織の構築ができるストアマネジャーの育成、既存店の環境改善、グローバルな視野での生産・物流・購買の再構築、コミッサリー機能による店舗作業の削減、DX推進などに注力していく。

2026年8月期は、売上高2763億円(7.6%増)、営業利益190億円(22.6%増)、経常利益187億円(18.3%増)、親会社に帰属する当期利益124億円(11.1%増)を見込んでいる。

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