ユニクロ/古着は3店舗のトライアルを継続、柳井康治取締役「商売サイクルが違う」
2025年11月20日 11:05 / 経営
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ファーストリテイリングは古着の販売について、当面は国内3店舗でのトライアルを継続する。
11月19日に開かれた「LifeWear=新しい産業」説明会で、取締役グループ上席執行役員の柳井康治氏は古着プロジェクトについて説明。
現状は「ユニクロ 世田谷千歳台店」(東京都世田谷区)、「ユニクロ 天神店」(福岡市中央区)、「ユニクロ 前橋南インター店」(群馬県前橋市)の3店舗でトライアルを実施している。
「安定した服の調達や、古着のビジネスモデルに求められる販売の仕方、お客様のニーズなどをつかみ切れていないところがある」(柳井取締役)
柳井取締役によると、通常のユニクロの服の場合、顧客はシーズンを先取りして買うケースが非常に多いという。例えば今であればさらに寒くなることを想定して、その気候に合わせた服を買う。しかし、古着ではそれが異なる。
「古着の場合は実需特化型と言うか、今この瞬間着たいものをお買い求めになる方が多い。そこはユニクロの商売サイクルと違う。品ぞろえも少し先のシーズンのものを置いて需要を喚起するようなビジネスモデルではなさそう。そうした点が検証して分かりつつある。(本格展開まで)もう少し時間がほしい」
一方で、先日実施した「天神店」でのトライアルでは販促を強化。福岡市内で告知をしたところ、従来よりも客数が飛躍的に伸びた。
「我々が古着を販売していることがまだ伝わっていない。伝えていく努力も行いつつ、お客様に期待される状況にした上で、期待を超える古着の店を提供できればと考えている」
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