ニトリ/売場面積約5000m2、渋谷に山手線内最大級店舗
2017年06月29日 22:57 / 店舗レポート
ニトリは6月30日、渋谷公園通りの「渋谷シダックスビレッジ」に、山手線沿線で最大の都市型店舗「ニトリ渋谷公園通り店」をオープンする。
渋谷駅から徒歩6分というアクセスの良い「渋谷シダックスビレッジ」の全9フロアを活用、売場面積は約5000m2で、生活シーン毎にニトリ大型店の品そろえのすべてを集結させた最大規模の多層階店舗を出店する。
ニトリホールディングスの社長兼COOの白井俊之氏は「これまで都心型店舗を出店する中で、ニトリを知っていても実際に利用したことのない人が多いことが分かった。渋谷という新しい立地で、ニトリを知らない人にニトリの店舗と商品を体験してもらい、新たな顧客を開拓したい」と語る。
売場面積約5000m2は、ニトリが展開する郊外型店舗では標準的な店舗だが、9フロアの展開は初めて。今回、商品を品種ごとに捉え再構成し、各フロアのコンセプトを打ち出した。
1階室内装飾、収納整理用品、2階リビングファブリック、バス・トイレ用品、3階寝具・寝装品、4階キッチン・洗濯・掃除用品、クローゼット家具、5階カーテン・ブラインド、照明、6階リビングルーム家具、7階キッチン・ダイニング家具、8階ベットルーム家具、9階組み立て家具、ホームオフィス家具、キッズ用品を展開する。
取扱商品数は、約9600SKUで、売場面積の構成比はホームファッション52%、家具48%とした。取扱商品数は、ニトリのフルラインの商品数よりも約30%減とした。
同じ商品でも色柄やサイズの異なる商品があるため、欠落商品はないものの、色柄やサイズ違いの商品はECサイトを活用したカタログ通販で対応する。
フロア構成は、商品の購買頻度を考慮し、ホームファッションと家具の2つの部門を切り分けた。1階~5階をホームファッション、6階~9階を家具とした。
多層階店舗は上層階に行くほど、来店客数が減るため、店舗中央となる4階と5階に最も売れ筋の商品を集めた。
フロア構成で中央となる5階には、都心型店舗で好調カテゴリーとなっているカーテン売場を配置し、既製カーテンとオーダーカーテンを販売する。
カーテン売場としては、都内最大級となる売場面積約660m2に、都内でも最大級となる約800アイテムのカーテンを展開する。
マロニエゲート銀座店、中目黒店、高島屋タイムズスクエア店など、都心型店舗ではカーテンの売上好調となっている。
渋谷の商圏でも、カーテンを豊富に取り扱う店舗が限られているため、強化カテゴリーと位置付けた。
カーテン・ブラインド売場に隣接して、照明売場を配置した。従来の売場では、照明はキッチン・ダイニング家具などの売場に隣接して展開するが、照明を成長商品と位置づけ、カーテンとともに露出を高めた。
4階には、購買頻度が高い、キッチン・洗濯・掃除用品とクローゼット家具を配置した。
洗濯・掃除用品は、都市型小型店として展開する「ニトリデコホーム」でも好調なカテゴリーであり、集客力があると判断した。
多層階で壁面が多い特性を生かし、4階ではニトリで初めて生活密着型のディスプレイを設置。クローゼット家具のディスプレイで、実際に商品を活用した収納を展示する。
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