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三越伊勢丹HD/4~12月営業利益30億円、10~12月両本店の売上回復

2022年02月01日 11:00 / 決算

三越伊勢丹ホールディングスが2月1日に発表した2022年3月期第3四半期決算によると、売上高3146億5000万円(前年同期は6024億3500万円)、営業利益30億700万円(前年同期は148億7000万円の損失)、経常利益38億8500万円(前年同期は134億4400万円の損失)、親会社に帰属する当期利益9億2300万円(前年同期は347億5900万円の損失)となった。

「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号、2020年3月31日)を第1四半期連結会計期間の期首から適用。この結果、前第3四半期連結累計期間と収益の会計処理が異なることから、以下の経営成績に関する説明において増減額、前年同期比(%)を記載せずに説明している。

収益認識会計基準の適用により、第3四半期連結累計期間の売上高は3668億900万円減少し、営業利益は3億7600万円減少し、経常利益・税金等調整前四半期純利益は2億7700万円減少している。

総額売上高は緊急事態宣言の解除以降、入店客数の増加で第2四半期の減収から増収に転換。営業利益は2020年度第3四半期以来の黒字、100億円超の黒字は2018年度第3四半期から3年ぶりとなった。

百貨店業の売上高は2809億6500万円(前年同期は5539億200万円)、営業損失は61億9500万円(前年同期は営業損失219億300万円)。収益認識会計基準の適用により、売上高は3618億3100万円減少し、営業損失は5900万円増加した。

新規感染者数の減少により来店客数は回復基調にあり、10月~12月の国内百貨店売上高は3カ月連続で前年同期を上回り、両本店がその売上高をけん引した。

オンラインの取り組みは継続して強化を図っているが、オンライン売上の伸長率については緊急事態宣言が解除された10月以降は、それ以前に比べやや鈍化した。そのような中でも定期食品宅配の「ISETAN DOOR」は、既存顧客向けにシーズンMDの提案を強化し、堅調に推移したという。

クレジット・金融・友の会業の売上高は230億6100万円(前年同期は244億2600万円)、営業利益は47億2100万円(前年同期は営業利益31億9100万円)。収益認識会計基準の適用により、売上高は22億3800万円減少し、営業利益は3億1600万円減少している。

エムアイカードでは、緊急事態宣言が10月より全国的に解除されたことでグループ内外でのカード利用が回復に転じ、百貨店を除いた外部利用ではコロナ禍以前の2018年水準を上回った。また、販売費および一般管理費は外部委託業務の削減や営業施策費の効率化を進めており、営業利益は堅調に推移している。

不動産業の売上高は130億9000万円(前年同期は220億8000万円)、営業利益は41億3400万円(前年同期は営業利益44億円)。不動産業セグメントにおいては、収益認識会計基準の適用による売上高および営業利益への影響は軽微だった。

通期予想は、総額売上高は百貨店業の足元の状況を踏まえ220億円下方修正した。営業利益は経費構造改革を進め30億円の計画を据え置き、経常利益は第3四半期の実績を踏まえ計画から10億円の上方修正、当期純利益は第4四半期に見込む固定資産売却益により計画から40億円の上方修正を行った。

売上高4250億円、営業利益30億円、経常利益40億円、親会社に帰属する当期利益70億円を見込んでいる。

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