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しまむら/2月期、商品力・販売力を強化し増収増益

2023年04月04日 10:40 / 決算

しまむらが4月3日に発表した2023年2月期決算によると、売上高6161億2500万円(前年同期比5.6%増)、営業利益533億200万円(7.9%増)、経常利益543億8300万円(7.5%増)、親会社に帰属する当期利益380億2100万円(7.3%増)となった。

グループは2022年度のグループ統一テーマを「リ・ボーン2ndステージ『進化と応用』」とし、再生し、進化した、見て触れて、楽しく選んで、気軽に買い物ができる店で、お客にワクワクとウォンツを届けるため、商品力と販売力の強化を推し進めた。事業の基礎と基盤の強化にあたり、EC事業は事業展開の拡大とサービス拡充を進め、ディバロ事業は新モデル店舗をオープンした。

<しまむら>
しまむら

主力のしまむら事業の売上高は4616億5500万円(4.9%増)となった。ブランド力の強化として自社開発ブランド(Private Brand、以下PB)とサプライヤーとの共同開発ブランド(Joint Development Brand、以下JB)の展開を拡大し、売場・販促との連動で売上を伸ばした。高価格帯のPB「CLOSSHI PREMIUM」も機能性を強化して好調だった。トレンド商品やインフルエンサー企画、キャラクター商品は、品揃えを拡充してコーディネート提案も強化し、客数増加につながった。

在庫管理では、適時適量な在庫内容とするため、売筋商品を約40日で追加生産して再投入するなど、サプライヤーと連携した短期生産サイクルを活用した。また、都市部と郊外、寒冷地域と温暖地域など店舗立地に応じた商品管理を強化し、PBやJBはブランド別の売場作りと在庫管理を徹底して、値下の抑制につなげた。

広告宣伝では、動画CMのWEB配信などデジタル広告を拡大し、天候や売上に応じて機動的に配信する時期や広告量、配信メディアを見直した。SNS販促では新規媒体を導入し、ホームページやアプリをリニューアルした。また、都市部限定や地域限定の販促を強化したことで、該当店舗や該当地域の売上が伸長した。今期は3店舗を開設、6店舗を閉店し、店舗数は1418店舗となった。

アベイル事業の売上高は600億500万円(10.2%増)となった。JBとキャラクター商品の取扱いを拡大し、売場も変更したことで、商品力と販売力が向上し好調だった。JBは、レディースとメンズのアウター衣料と服飾雑貨をトータル展開し、コーディネート提案したことで売上を伸ばした。インテリア・生活雑貨は、キャラクター商品を中心に品揃えと売場を拡大して好調だった。販促ではデジタル広告を拡大し、都市部店舗ではWEB広告で限定商品を展開したことも効果的だった。今期は2店舗を開設、3店舗を閉店し、店舗数は313店舗となった。

バースデイ事業の売上高は723億1300万円(4.0%増)となった。JBの展開を拡充し、販促手法を多様化したことで売上を伸ばした。主力JBの「futafuta(フタフタ)」と「tete a tete(テータテート)」は品揃えを拡充し、新生児向け新規JB「Cottoli(コトリ)」はギフト提案を、ジュニア向け新規JB「rabyraby(ラビラビ)」はトレンド商品を強化して好調だった。販促では、新規販促媒体の拡大やインフルエンサーの活用など、デジタル販促の多様化が集客力強化に効果があった。今期は5店舗を開設、2店舗を閉店し、店舗数は313店舗となった。

次期は、売上高6350億8800万円(3.1%増)、営業利益545億7100万円(2.4%増)、経常利益555億2200万円(2.1%増)、親会社に帰属する当期利益395億2200万円(3.9%増)を見込んでいる。

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