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アクシアルリテイリング/4~12月、PBで値ごろ感維持し増収増益

2024年02月06日 14:02 / 決算

アクシアルリテイリングが2月6日に発表した2024年3月期第3四半期決算によると、売上高2030億5700万円(前年同期比5.4%増)、営業利益102億円(17.7%増)、経常利益103億9900万円(14.1%増)、親会社に帰属する当期利益69億3900万円(14.6%増)となった。

売上高は、社会経済活動の再開や商品販売価格改定が進んだことに加え、一部生活必需品の価格を据え置いた政策が顧客から評価を得て、前年同期に比べ増加した。営業利益については、売上高の伸長に加え、以前より継続して取り組んでいる利益確保及びコストカット施策が効果を発揮している。

スーパーマーケット事業の売上高は2025億6400万円(5.5%増)、営業利益は97億3700万円(19.3%増)。

来店客数は、既存店1.9%増、全店は新規出店の効果もあり2.7%増だった。値上げ基調の中、プライベート・ブランド商品で値ごろ感を維持していること、総菜などがおいしさで支持を受けていることに加え、人流の回復で来店頻度が高まった。

買上点数は、既存店で2.2%減、全店では2.4%減。来店頻度の高まりに加え、物価高騰で顧客の節約志向が高まったためとしている。一品単価は、生鮮相場が前年同期に比べ高く推移したことに加え、商品・原材料等の仕入価格上昇に伴う販売価格改定で既存店5.0%増加、全店5.3%増。

買上点数は前年同期を下回ったが、一品単価が前年同期を上回ったため、客単価は、既存店2.7%増、全店2.7%増となっている。

顧客にとってあるべき売場を科学的にとらえて改善を図り、売上高と売上総利益の最大化を実現するインストア・マーチャンダイジングの取組みを前連結会計年度に引き続き強化。無駄な値下げ・廃棄の削減や得られるはずの利益を適切に確保するためのロス・チャンスロス分析も強化し、これらをグループの経営の根幹であるTQM(トータル・クオリティ・マネジメント)の手法で進めた。

結果、各売場、各店舗、各部署のマネジメントレベルが向上したことで、値上げ基調が進む状況でも、商品販売における売上総利益率は0.1ポイント増加し28.9%となり、商品販売における売上総利益は5.9%増加している。

新規出店は、フレッセイ境町店(7月、群馬県伊勢崎市、売場面積2133m2)、フレッセイ沼田栄町店(10月、群馬県沼田市、売場面積2115m2)。また、原信燕店(9月、新潟県燕市、売場面積2136m2)を移転新設し、原信白根店(11月、新潟県新潟市南区、売場面積2380m2)の建替えを完了した。

退店は、原信燕店(9月、新潟県燕市、売場面積2000m2)について、移転に伴い閉鎖した。

通期は、売上高2630億円(3.2%増)、営業利益109億円(4.4%増)、経常利益110億円(0.5%増)、親会社に帰属する当期利益70億円(10.1%増)を見込んでいる。

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