アスクル/6~11月、eコマース事業堅調も為替影響などで営業利益16.8%減

2024年12月16日 11:37 / 決算

アスクルが12月13日に発表した2025年5月期第2四半期(中間期)決算によると、売上高2379億3200万円(前年同期比2.9%増)、営業利益60億2800万円(16.8%減)、経常利益59億2000万円(16.7%減)、親会社に帰属する当期利益37億3900万円(19.4%減)となった。

eコマース事業の売上高は2335億6900万円(3.0%増)と堅調に伸長したが、為替影響等による売上総利益率の低下に加えて、2026年5月期の期初に稼働予定の「ASKUL関東DC」に係る地代家賃の固定費の増加等もあり、営業利益は60億6400万円(17.4%減)となり、増収減益となった。

ASKUL事業は、従来型オフィス用品(オフィス家具、インクやトナー、文具など)に対する需要は伸び悩むも、生活用品、メディカルは堅調に推移し、2.3%伸長した。

仕入原価の高騰を背景とした断続的な商品値上げ、配送バー改定等により客単価は前年同期比でアップした。一方で、客数は減少した。

中小企業向け売上高は、需要回復遅れによる購買金額に伸び悩みもあったが、中堅大企業向け売上高は堅調に推移した。

LOHACO事業は、LINEヤフーと連携した販促施策等の効果もあり、3.6%伸長した。

利益面では、コピーペーパー等の輸入商品について、為替影響により仕入原価が増加し、売上総利益率が低下した。

前期に実施した配送バー改定により、お客のまとめ買いが継続しており、一箱あたりの売上単価が改善するとともに、売上高配送費比率が低下し、配送費は逓減した。

一方で、「ASKUL関東DC」の賃借開始により、地代家賃や来期稼働に向けた準備費用(合計7億1800万円)が発生した。

通期は、売上高5000億円(6.0%増)、営業利益180億円(6.2%増)、経常利益177億円(6.1%増)、親会社に帰属する当期利益112億円(41.5%減)を見込んでいる。

アスクル/8月はASKUL事業6.3%増、LOHACO事業7.2%増

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