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三越伊勢丹/お中元の原点回帰で、ギフトセンターを6月から開設

2015年05月15日 / トピックス商品店舗経営

三越伊勢丹は5月15日、インターネットで三越のお中元の受注を開始した。

受注開始にあわせ、同日、日本橋三越本店で開店前に式典を開催した。

<お中元セレモニー>
お中元セレモニー

インターネットでの受注は例年通りとしたが、日本橋三越本店のギフトセンターは6月2日~7月28日に設置する予定で、昨年よりも12日遅いスタートとした。

中陽次三越日本橋本店長は「毎年、お中元・お歳暮の受注時期が早まっているが、今年はあえて遅いスタートとした。お中元・お歳暮は単なる商戦ではなく、一つの日本の文化だ。ギフト商戦の通年化が進んでいるが、お中元は通年商品ではない。本来のお中元の時期に、ギフトセンターを立ち上げることで、季節感を打ち出す」と語る。

伊勢丹は5月22日から、インターネットでの受注を開始。伊勢丹新宿本店のギフトセンターも6月3日~7月20日にまで、開設し、昨年より13日遅いスタートとなる。

<天女(まごころ)像の限定ギフト>
天女(まごころ)像の限定ギフト

三越のお中元では、「まごころ」をテーマに掲げた。中店長は「まごころは、三越の会社としてのフィロソフィー(哲学)の根幹をなす言葉だ。社会環境の変化などで、お中元・お歳暮商戦は、毎年、厳しいものだが、三越の原点ともいえる、まごころを打ち出して、反転攻勢をかけたい」という。

<杉浦非水画 限定ギフト>
杉浦非水画 限定ギフト

日本橋本店の売上目標は前年並みで、三越のインターネット売上は2%増を目標とした。毎年、店頭受注からネット受注へのシフトが進んでおり、店頭とネット受注の比率は2対1程度になっている。2014年のお中元の平均客単価は2万3314円で、今年も前年並みの2万3320円を想定する。

落ち込みが続いていた法人需要は底打ちしており、お中元の個人と法人の売上構成比は6対4程度に落ち着いている。個人需要の内、3~5%程度が自分用のギフトで、普段は優待価格にならならい、こだわりの食品を買い求めるお客が多いという。

伊勢丹のインターネット売上は5%増、新宿本店の売上は前年並みとした。2014年のお中元の平均客単価は2万3349円で、今年も前年並みの2万3350円を想定する。三越・伊勢丹ともに、受注のピークは6月27日~7月5日と見込んでいる。

<美味競演ギフト>
美味競演ギフト

中店長は「毎年、店頭は厳しい状況があるが、ギフト―センターでは、実際に商品を食べたり、商品を学べる仕掛けをする。水槽に金魚を泳がせ、BGMにもこだわるなど、家族で楽しめる仕掛けをすることで、店頭売上も盛り上げていきたい」という。

<農業女子プロジェクトギフト>
農業女子プロジェクトギフト

お中元では、三越伊勢丹の独自企画「オンリー・エムアイ」商品を三越と伊勢丹合計で約430点を紹介。そのほか、三越と伊勢丹の共通商品を約1300点そろえた。インターネットでは、三越・伊勢丹とも約2200点を販売する。

<介護食のギフト>
介護食のギフト

三越では、三越日本橋本店の天女(まごころ)像が、今年で設置55周年を迎えることから、天女像をあしらった限定ギフトを投入。三越のポスターデザインなどを手がけた画家の杉浦非水氏の作品をパッケージに使用した「杉浦非水画 限定ギフト」、「世界農業遺産 能登の里山里海」ギフト、「農業女子プロジェクト」ギフト、「美味競演」ギフトなどを展開する。

<ビールと全国のつまみの提案>
ビールと全国のつまみの提案

<一部商品はスマホアプリで動画で解説する>
一部商品はスマホアプリで動画で解説する

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