ロイヤルホスト/店内調理で、家庭では味わえないメニューを提供
2016年06月17日 15:18 / 流通最前線トレンド&マーケティング
ロイヤルホストの商品開発スタッフは、コックと位置付けられている。通常のスタッフと同様に、朝出勤し、夕方に帰宅、土日は休日という勤務スタイルだが、アフター5や休日の過ごし方が違うという。
「とにかく真面目な人が多い。早めに会社に出勤してきて、夕方は早く切り上げる。アフター5は、自分が気になる店に行きメニューを研究したり、土日でも気になる店舗へ実際に足を運ぶことがある。とにかく、研究熱心で、気になる店舗のレシピは再現も行う能力もある」。
商品開発の試食会では、商品開発担当者から「社長、いまおいしいとしか考えていないでしょう。僕らは、このメニューのレシピに使われている素材、調理方法を考えて食べています。単なる試食ではないのです」と指摘を受けることもあるという。
「専門店などを調査する時、単においしいとか、盛り付けがきれいといった点が気になってしまうが、当社の商品開発担当者の視点は、どうそのメニューを再現するかにある。自分が食べた時の感動やおいしさを実際に、会社で再現してみせることで、みんなで体験を共有できる。メニューを再現できるのが、本当の意味での試食調査だ」。
商品開発担当者は、専門店などを訪問し、気になるメニューを食べるだけでなく、実際に店の主人に来店の趣旨、商品開発の目的などを話し、他店の厨房を見学することもある。
同じ料理人同士だからこそ、通じるものがある。おいしいものを真剣に作りたい想いを通じて、他店の店主ともコミュニケーションできる点があるという。
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