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ロイヤルホスト/世界の食文化発信、10年ぶりに「イタリア」フェア開催

2023年09月13日 14:40 / 商品

ロイヤルホストは9月28日~12月上旬、世界各国の料理をロイヤルホスト風にアレンジした期間限定メニューを提供するロイヤルホストのフュージョンセレクション第3弾「イタリアンピアット」を開催する。

<イタリアンピアットの提供メニュー>

ロイヤルフードサービスの生田直己社長は、「ロイヤルホストは1971年に開業したが、当時は、高度経済成長期で洋食の憧れがあった時代だった。その中で、食文化を発信するため、1974年から海外フェアを開始した。いち早くイタリア料理を取り入れ、タイ料理やベトナム料理なども、世の中に専門店がない頃から取り組んできた。いま、コロナ禍が落ち着き世の中が明るくなっていく時期に、もう一度、海外に目を向けた。単に海外料理を出すのではなく、世界各国の料理をロイヤルホスト風にアレンジ、融合した企画として、フュージョンセレクションを開催する」と企画の趣旨を説明した。

<生田社長>

4月19日~6月中旬、第1弾として、シンガポール政府観光局の協力を得て「シンガポール」フェアを実施。6月21日~9月下旬、第2弾として、「美味しい英国」フェアを開催した。第3弾は、ロイヤルホストの海外フェアの中で最も実施回数が多く、お客から好評を得ている「イタリア料理」を約10年ぶりに展開する。

<ミラノ風イタリアンピット(ポークカツレツ)>

前菜とメイン料理の計2皿で楽しむ「イタリアンピアット」は、前菜に「アンティパストミスト(前菜盛り合わせ)」、メイン料理はミラノで有名なカツレツをアレンジした「ミラノ風イタリアンピアット(ポークカツレツ~サフランリゾット添え~)」税込2838円、または牛肉にバルサミコソースを添えた「フィレンツェ風イタリアンピアット(牛肉のタリアータ~ポルチーニリゾット添え~)」3608円から好みで選択できる。

<ミラノ風イタリアンピット(牛肉のタリアータ)>

さらに、ロイヤルホストの定番商品をイタリア風にアレンジした「洋食小皿~イタリア風~」3278円も用意した。海老、真鯛、帆立、ムール貝にトマトやブロッコリー、ポテトをハーブとガーリック香るアクアパッツァ風の包み焼きに仕上げた。前菜には、カポナータとコンソメジュレ、カプレーゼに生ハム、蒸し鶏、きのこのマリネをつけた。イタリアを満喫できる一品に仕上げた。そのほか、「イタリア風グリル~アンガスサーロインステーキ&チキングリルwithラザニア~」2948円をメイン料理として用意した。

<洋食小皿~イタリア風~>

期間中は、平日ランチタイム限定で、「トリュフクリームオムライスランチ(サラダ付)」1628円を提供する。単品料理では、「生ハムサラダ」1078円、「オマール海老の香草パン粉焼き」1本880円、2本1738円、「マッシュルームスープ」550円、「季節のスープ&サラダセット(フォカッチャまたはライス付)(マッシュルームスープ&生ハムサラダ)」913円、「フォカッチャ」275円を販売する。

<川勝事業部長>

ロイヤルホスト事業部の川勝邦弘事業部長は、「1皿になるべく多くの商品を詰め込み、さまざまな味わいを楽しめるメニューを意識して商品開発をした。イタリア国内には、さまざまな食文化があるので、可能な限り1皿の中で楽しさを表現した。フェアを注文するお客様は、実は、ロイヤルホストを普段から利用されている人が多い。いつもとは違う味わいを、常連客に味わってもらう意味合いもある。フェアの具体的な数値目標は非公開だが、来客数・売上に対してのメニューの占有率を目標値にしている。ロイヤルホストには、多様なメニューがあるため、占有率が10%を超えると、当社では大ヒットメニューだ」とフェアの趣旨と目標を解説した。

<佐野課長>

メニュー開発に関わった、ロイヤルの企画開発部の佐野稔企画課課長は、「1980年に始めてイタリアフェアを開催した時と異なり、イタリア料理専門店も一般的になった時代に、ロイヤルホストとして、どう特長を出すのかに苦心した。本格的なイタリア料理にするのか、ロイヤルホスト的な料理にするのか、そのバランスを考えた。今回は、ややイタリア料理の本格感を出したが、一食完結の中で、本場イタリアの大皿料理ではなく、ちょっとずついろいろな味わいが楽しめるように仕上げた。また、日本人の嗜好に合わせて、ロイヤルホストに今ある食材をうまく活用したメニューに仕上げた」とメニュー開発の背景を紹介した。

生田社長は、「海外フェアは、時代、時代で人気や話題になってきた。20年くらい前は、イタリア料理がブームになった。一方で、イタリア料理が一般化する前で、アルデンテという言葉が定着する前に、アルデンテのパスタを出して、お客様から『このパスタは固いね』と言われたこともある。タイ料理フェアでは、トム・ヤム・クンを提供したところ、食べれない具も入っているため、クレームとなり、メニューの説明に苦労したこともあった。いきなり、ヒット商品になることはないが、その時代の流れとともにヒット商品も出てくる」とこれまでのフェアを振り返った。

なお、今回の「イタリアンピット」では、パスタメニューがないが、すでに定番のグランドメニューとして、「海老・帆立・蟹のトマトクリームソース」「ナスと挽き肉のボロネーゼ」「国産豚ときのこのポルチーニクリームソース」の3品があるため、全体のバランスを考えて期間限定のパスタは見送ったという。

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