ローソン/おにぎりは特別感と価格で勝負、11~12月売上高1割増目指す

2025年11月04日 16:19 / 商品

ローソンは2025年度下期、おにぎりカテゴリーは「特別感」と「価格への工夫」の2軸戦略を推進する。

<おにぎりは特別感と価格で勝負>
おにぎりは特別感と価格で勝負
※左からローソン内田氏、おにぎり協会の中村祐介代表理事、浅草宿六の三浦店主

低価格帯、特別感のある商品の両方を強化することで、11~12月のおにぎりカテゴリー売上高は前年同期比1割増を目指す。

生活者の節約志向が続く中、おにぎりの原材料である米・のり・サケなどの価格が高騰している。

mitorizi/POBデータによると、おにぎり価格の値上がりを生活者の9割以上が実感。回答者の8割が期待するおにぎりの価格は100~160円と答えている。

ローソンでも、2025年7~9月のおにぎり全体の売上高は前年同期比7%増、中でも低価格帯の商品を含む直巻シリーズは20%と大きな伸びを見せているという。

下期も税込み138円の「だしおにぎり」といったのりなしの直巻おにぎり、もち麦入り、コスパで人気の「大きなおにぎり」で価格を抑えた商品を充実させる。

12月2日「だしおにぎり(日高昆布)」、12月16日「だしおにぎり(沢庵おかか)」・「天かす小海老おにぎり(もち麦入り)」(税込み138円)を発売する。のりなしだが、だしのおいしさやもち麦の健康感で、満足感を高めている。

<コスパおにぎりが伸長>
低価格帯のおにぎりが伸長

また、男性に人気の「大きなおにぎり」シリーズは、ローソンの通常のおにぎりと比べて約1.5倍の大きさ。1つで満腹感があり、コスパの良さが好評を得ている。下期新商品は、11月18日「大きなおにぎり辛旨唐揚マヨネーズ」(279円)、11月25日「大きなおにぎり 沢庵としそわかめ」(246円)が登場する。

一方、おにぎりの販売数は前年並みとなっており、同社では買い上げ点数を増やすため、こだわり商品のプレミアムシリーズで「特別感」も強化する。

11月4日都内で行われたおにぎり新戦略説明会で、商品本部の水島史喜統括部長は「自宅では作れない高付加価値商品、特別感でまだコンビニおにぎりを買っていないお客様も取り込み、販売数を伸ばしたい」と話す。

「おにぎり浅草宿六」店主の三浦洋介氏とコラボレーションした「プレミアムおにぎり 紅鮭ほぐし(柚子胡椒仕立て)」(税込み279円)を11月11日発売する。

製造工場で、一つ一つ丁寧に焼き上げ粗めにほぐした紅ザケをユズこしょうで味付けし、独特の味わい深さを実現。のりは瀬戸内海産、ご飯は厳選した国産銘柄米(約50%)を配合したおにぎり専用のブレンド米を使用した。

2023年から導入した「立体成型方式」により、4方向からプレスをすることで、ふっくら感を出している。

<浅草宿六監修のおにぎりと豚汁>
浅草宿六監修のおにぎりと豚汁

おにぎりの発売に合わせて、昨年発売した「『おにぎり浅草宿六』監修 赤だし仕立ての豚汁」(378円)をリニューアル。赤だしに複数種のみそをブレンドしたおにぎりとの相性が良い豚汁で、合わせ買いをねらう。

<特別感のある商品も強化>
特別感のある商品も強化

そのほか、11月18日「プレミアムおにぎり 黒毛和牛カルビと卵黄」(322円)、12月2日「炙りサーモンといくら醤油漬おにぎり」(322円)、12月9日「具!おにぎり まるで海老天丼」(354円)といった特別感のある商品も発売する。

内田恵美シニアマーチャンダイザーは「もち麦を使った商品は健康志向の女性の購入が多い。下期は、低価格おにぎりで日常の満足感を提供。また、プレミアムシリーズなど高付加価値商品で新たな購買層獲得を目指す」と説明した。

取材・執筆 鹿野島智子

ローソン 新商品/21年産備蓄米使用の「塩にぎり」税込108円で発売

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