流通ニュースは、流通全般の最新ニュースを発信しています。





イオン/ECで「鮮魚ボックス」拡大、流通各社ネットスーパー強化

2020年08月24日 17:20 / 経営

withコロナの新しい生活様式に対応した「非対面の買物」「内食回帰」の需要拡大を受け、流通各社ではネットスーパー事業を強化している。

イオンリテールでは「鮮魚ボックス」の取り扱いを拡大し、イトーヨーカドーはネットスーパーの機能をリニューアル、ライフはアマゾンプライム会員向けの生鮮食品・惣菜の配送サービス「プライムナウ」を東京23区・4市、大阪16区へと事業を拡充している。

イオンリテールは8月24日、ネットスーパーの「鮮魚の詰め合わせボックス」実施エリアを東海・近畿に拡大すると発表した。

<「鮮魚の詰め合わせボックス」実施エリア拡大>
鮮魚の詰め合わせボックス

内食や宅配需要の高まりを受け、6月から関東のネットスーパー「おうちでイオンイオンネットスーパー」対象店舗で「鮮魚の詰め合わせボックス」(小税別2500円、大4000円)を販売している。

9月末には、6エリア(北関東・南関東・東海・北陸・近畿・中国)に実施を拡大。本州(東北を除く)の「イオン」「イオンスタイル」ネットスーパー対象店舗164店舗のネットスーパーで対応する。

「鮮魚ボックス」は、同社の物流網を活かして産地と顧客を結び、各地で水揚げされた魚を新鮮なまま届けることで、自宅で鮮魚を堪能できる取り組み。

「三浦・三崎水揚げ鮮魚詰め合わせボックス」、「房総水揚げ鮮魚詰め合わせボックス」、「明石鮮魚セット」などを用意した。

同社広報では、「関東で鮮魚ボックスの取り組みを始めたところ、最大で週200件の受注があるなど好評だった。コロナ禍で、観光需要などが減り消費が落ち込む産地を応援でき、お客様にも鮮度の高い魚を楽しんでいただける企画」としている。

<実施スケジュール>
実施スケジュール

また、イオンは8月19日、千葉市緑区に、AI、ロボットを活用したイオンネクストの次世代ネットスーパー向けの物流センター「CFC(顧客フルフィルメントセンター)」を2023年開設すると発表した。

千葉県および首都圏を対象に生鮮食品を含む暮らしの必需品を中心に取り扱い、グループのネットスーパー事業を拡充。全国へ展開するとともに、2030年までに6000億円の売上高、黒字化を目指す。

感染防止対策としての「非対面の買物」、テレワークなど在宅時間の増加による「料理をつくる化」、応援消費による「産地支援の一助」といった新しい生活様式の中、ネットスーパーへのニーズの変化に対応していく。

ヨーカドー配送料に「ダイナミックプライシング」の考え方導入

イトーヨーカ堂は7月29日、「イトーヨーカドーネットスーパー」の仕組みを大幅にリニューアルした。

今回のリニューアルでは、首都圏中心の59店で配達指定日を注文日から7日先まで選択出来るようにしたり、画面上に常駐する「カート」の表示を変更し中身がいつでもわかる仕様にするなど顧客利便性を高めた。

さらに、配送料の設定には「ダイナミックプライシング」の考え方を導入。首都圏中心の59店で配達の平準化を図っている。通常送料税込330円のところ、時間帯によって220~330円の間で変動する。

6月に導入したアプリでは、献立メニューの材料をまとめて購入できる機能も搭載。最初に配達便を選び、また首都圏中心の59店では1週間後の配達便(その他57店では2日後まで)も選択できることで、まとめ買いニーズ、計画的な買物ニーズに対応した。

ライフ、アマゾン生鮮EC「プライムナウ」関西に拡大

アマゾンジャパンとライフは7月16日、アマゾンプライム会員向けの生鮮食品・惣菜の配送サービス「プライムナウ」を大阪市16区で開始した。

<「プライムナウ」関西に拡大>
「プライムナウ」関西に拡大

同サービスは、2019年9月12日より東京の一部地域で開始し、現在東京23区・4市に拡大している。

7月16日より、関西においてもサービスの提供を開始し、大阪府大阪市の16区(阿倍野区、生野区、北区、城東区、住吉区、大正区、中央区、鶴見区、天王寺区、浪速区、西区、西成区、東住吉区、東成区、福島区、港区)のプライム会員が利用できる。

ライフによると東京・大阪ともに計画を上回り、順調に売り上げを伸ばしているという。今後も、関東、関西において配送エリアを順次拡大していく。

■おうちでイオン イオンネットスーパー
https://shop.aeon.com/netsuper/

■イトーヨーカドーネットスーパー
https://www.iy-net.jp/

関連記事

経営 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧