DNP/AI活用、店舗の売場を評価する新サービス
2018年03月07日 13:40 / IT・システム
大日本印刷(以下:DNP)は4月、AI(人工知能)を活用し、商品の陳列方法やPOPといった演出などをチェックして、店舗の売場を評価するサービスを開始する。
店頭では、視覚的に訴えて購買意欲を向上させるVMD(ビジュアルマーチャンダイジング)理論に基づく売場作りが重視されている。
DNPは、「誘引(遠距離)」「関心(中距離)」「理解(近距離)」の3つの消費行動のプロセスに分けて、フィールドスタッフが売場を観察、5段階で評価し、その評価ポイントとともに売場改善案を提出する独自のVMDサービスを行っている。
今回の新サービスでは、これまで培った調査員のノウハウや観察データをAIに学習をさせることにより、売場づくりにおける演出の評価を客観的にリアルタイムで実施することを可能としている。
調査員が店舗に行って調査~評価を行う場合、観察および結果の集計、レポート作成、改善案提示に約2週間を要していたが、新サービスは、売場の画像データを読み込ませるとAIがリアルタイムで評価を行い、その結果をレポートにて報告する。
これまでは、複数の店舗を観察・比較した上で、対象店舗の評価を行っていたが、新サービスでは蓄積された数千件の売場データを使用して比較できるため、1プロセスの画像から評価できる。
DNPは日用品・化粧品・食品メーカーや小売店に向けて同サービスを提供し、3年間の累計で約10億円の売上を目指す。
また今後は、顧客情報と連動した購買履歴であるID-POSと連動させ、売場の演出評価だけでなく、販売予測までを行うサービスの開発を進める。
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