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セブン&アイ/都内でムスリム・ヴィーガン向け「食品判定」アプリ実験

2020年03月16日 14:50 / IT・システム

セブン&アイ・ホールディングス、NTTドコモ、フードダイバーシティは3月16日、東京都内のイトーヨーカドー6店舗でムスリム、ヴィーガン(完全菜食主義者)向けの「食品判定システム」の実証実験を開始した。

<判定イメージ>
判定イメージ

顧客が専用のアプリを使って、店舗内の商品棚をスマートフォンで撮影すると、ムスリムやヴィーガンが食べてもいいものかどうかについて、アプリが判断材料となる情報を提供する。

例えば、ムスリムフレンドリーかつヴィーガンフレンドリーなアイテムには水色の枠が表示されたり、ムスリムとヴィーガンが口にできないと思われるアイテムには黒または灰色の枠が表示されたりする仕組み。

<アプリが判断材料となる情報を提供>
アプリが判断材料となる情報を提供

判定対象となる商品は、セブン&アイグループのプライベートブランド「セブンプレミアム」の食品約2900アイテムとなる。

近年、ムスリムが多い東南アジアの国からの訪日旅行者が増加。また、ヴィーガン対応のニーズも増えている。

彼らが日本で食品を購入する場合、翻訳アプリを利用するなど、日本語で書かれた原材料名を頼りに内容を吟味する必要がある。

こうした課題を解決するため、ドコモとフードダイバーシティは、ムスリムやヴィーガンでも購入可能な商品かどうかの判断をサポートする「食品判定システム」を2018年の9月に開発し、トライアル提供を行っていた。
 
今回、「食品判定システム」とセブンプレミアム商品の原材料、パッケージなどをデータ連携させて、ムスリム、ヴィーガン向けの「食品判定システム」を開発した。

ムスリム、ヴィーガンでも、日本で食品を購入しやすくなるよう、初めて流通小売企業と直接連携した実店舗での実験を行うもの。

「食品判定システム」は、フードダイバーシティが提供するムスリム・ベジタリアン向け食事アプリ「HALAL GOURMET JAPAN」内で利用が可能。アプリの利用は5月31日までの実証実験期間中は無料となる。「食品判定システム」は、ドコモが開発した「商品棚画像認識エンジン」を活用している。

■実証実験の概要
期間:2020年3月16日〜5月31日
実施場所:東京都内のイトーヨーカドー6店舗(大森店、大井町店、アリオ北砂店、曳舟店、食品館三ノ輪店、食品館新宿富久店)

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