キリン/「エントリー動画選考」でAI活用実験、選考時間3割削減
2021年03月05日 15:20 / IT・システム
キリンホールディングス3月5日、HR TechスタートアップのZENKIGEN(ゼンキゲン)と共同で、2022年卒の新卒採用において「エントリー動画選考でのAI活用の実証実験」を実施すると発表した。
直近の採用市場は、コロナ禍によりオンライン選考が主流になるなど大きく変化しており、これまでのように評価者の技量や経験則による人材の見極めが困難になりつつあるという。
また、今後もオンライン選考が主流となる中、就職活動の幅の広がりによる応募者数の増加が見込まれ、企業にとってはこれまで以上に人材の見極めにおいて時間と人手を要することが予想されることから、デジタルテクノロジーを活用した業務プロセスの見直しの必要性が高まっている。
今回の取り組みでは、ZENKIGENが提供する採用DXサービス「harutaka」の動画解析AI「harutakaエントリーファインダー」を活用して、同社の2022年卒の新卒採用応募者のエントリー動画を解析する。
エントリー動画での応募者の顔の表情、声などをAIによって定量化し、指標の一つとすることで、評価のブレを減らすことによる評価精度の向上を検証する。
今回検証するAI活用の取り組みによって、従来と比べてエントリーシート、エントリー動画選考にかける時間を約3割削減。創出された時間で応募者一人ひとりに対する選考時間を増やすなど、交流会、セミナー、面談など、 双方向のコミュニケーション機会の新たな創出を目指すとともに、選考機会の拡大にもつなげたい考えだ。
■「エントリー動画選考でのAI活用の実証実験」について
概要:ZENKIGENが提供する採用DXサービス「harutaka」の動画解析AI「harutakaエントリーファインダー」を活用し、応募者から提供されたエントリー動画を解析
検証内容・目的:エントリー動画での応募者の顔の表情や声などをAIによって定量化することによる評価精度向上の検証、応募者理解をさらに深める時間や機会の創出を目指す
検証対象:同社の2022年卒新卒採用の応募者のうち事前許諾を得た人
※あくまで実証実験であり、2022年卒新卒採用での選考過程において解析結果を合否判定に利用するものではないという。
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