ルクア大阪/飲食24店舗で混雑状況可視化サービスの試験運用を開始
2021年04月13日 12:20 / IT・システム
グローバルキャストは4月7日から、大阪駅直結のファッションビル「ルクア大阪」(大阪市北区)に入居する飲食店24店で、店舗の混雑状況を可視化するサービス「ShopSCAN(ショップスキャン)」の試験運用を開始した。
<ルクア大阪>
「ShopSCAN」は、カメラとAIを使った混雑状況の可視化サービス。インターネットに接続したカメラが飲食店の入客状況を解析し人数を数え、施設内のデジタルサイネージやスマートフォンを通じて空席・混雑状況を伝達する。そのため、利用者は店に行かなくても店の混雑状況を事前に確認することができる。
システムは空席通知サービス「アイテル」を手がける、システム開発のエコモット(北海道札幌市)と提携して構築し、共同でサービスを提供する。
<店内に設置されたカメラのイメージ>
試験運用サービスでは、3分ごとにウェブカメラが撮影した店内の様子をAIが解析し、店舗で許容可能な入客数に対しての混雑状況を判定する。
カメラは軽量で設置が容易で、SIMを搭載しており、無線LANの環境に左右されず安定的な通信を行うことができる。混雑状況はウェブを通して、デジタルサイネージや店のホームページ、スマートフォンアプリ、SNSなどに配信する。
ルクア大阪に入居する飲食店では、利用者が入店するまで長い待ち時間が生じていることに加え、混雑状況が直接店頭で確認するまで分からないという課題があった。さらに、空席があっても、これまでの混雑イメージが先入観となり、顧客の来店へのハードルを高めている状況が生まれていた。
そこで、今回、課題解決と顧客が安心して利用できる環境作りの点から、店舗の混雑状況可視化サービスの試験運用を行うことにした。サービスは新型コロナウイルス感染拡大防止飲食店舗に求められる厳重な対策にも役立つという。
<「WORKER COMPASS」(左)とCO2濃度のモニタリングデバイスのイメージ>
グローバルキャストでは、混雑状況の出力先インターフェースで、オフィスタワー従業者に特化したアプリ「WORKER COMPASS(ワーカーコンパス)」や、飲食店、バー、カメラの設置に抵抗がある宴会場などの新型コロナウイルス感染防止対策向けにCO2濃度のモニタリングデバイスの提供も行っている。同社では、今後もコロナ禍で苦しむ飲食業界の課題を解決するサービスの提供を行っていくという。
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