キリン/ロボット活用「商品詰め合わせ・加工作業」自動化実験、50%作業効率化へ
2021年05月10日 14:40 / IT・システム
キリンホールディングスは4月23日~5月18日、これまで手作業で対応していたギフト商品などの「商品詰め合わせ・加工作業」において、 パッケージイノベーション研究所が独自に開発したロボットを活用する実証実験を、キリンビールの東京東部物流センターにて実施する。
同社が行っている「商品詰め合わせ・加工作業」の半数以上は、「ギフト商品」が占めている。今回の実証実験は、 多くの人手が必要な「ギフト商品の加工作業」を、ロボットによる自動化を目指す研究開発の一環として実施するもの。
作業に多くの人手が必要な内箱の折り込み作業、 ギフト商品の詰め合わせ作業、加工済み商品をパレットに積み上げる重労働などを自動化することで、約50%の作業効率化と、重たいものを運ぶ身体への作業負荷軽減を見込み、物流業界における労働需給のギャップ縮小、労働人口の高齢化への対応を目指す。
今回は、2020年12月期の株主優待品である「キリン一番搾り生ビール」ギフト商品約3万セットの箱詰め・加工作業の一部である内箱形成作業を、同社が独自に開発したロボットシステムと、ロボットで容易に成形できる内箱(特許出願中)で自動化する実証実験を行う。
また、今回実証実験を行うギフト商品は、 同社が取り扱うギフト商品で一番流通量の多いサイズ。 今回の実験結果をもとに、 今後のギフト加工作業における作業効率化と重労働業務の削減を進め、 物流業界における労働需給ギャップの解消に努めるという。
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