アスクル/AVC関西で自動搬送ロボット318台の全面稼働を開始
2024年05月21日 11:10 / IT・システム
アスクルは5月21日から、「ASKUL Value Center 関西(AVC 関西)」において、ギークプラスのGTPソリューション設備「PopPick」のAGV318台の全面稼働を開始した。GTPとは、Goods To Personの略。ピッキングを担当する作業員のいる場所まで直接荷物を搬送するロボットのこと。AGVとは、Automatic Guided Vehicleの略で、自動搬送ロボットを意味する。
今回の稼働では昨年12月の第一期稼働に続き、新たにAGVが72台、PopPickステーションが4台加わり、AVC関西全体で318台のAGVと、15台のPopPickステーションが稼働開始した。
AGVは、在庫商品の入った折り畳みコンテナを収納した棚をPopPickステーションまで搬送し、作業員はPopPickステーションが自動で搬送するコンテナ商品ピッキング作業を定点で行うもの。従来のGTPソリューションと比較して、同面積あたりの商品保管効率が高く、より多くの商品を在庫可能とするため、アスクルが中期経営計画の重要施策としているロングテール商品の拡大に対応する目的で導入した。
全面稼働により、PopPickが昨年12月の第1期稼働から新たにAGVが72台増えることで、さらなる商品の保管効率向上が期待でき、保管効率は従来の約2倍を見込んでいる。さらに、定点でのピッキングや非稼働時の自己学習に加え、PopPickステーションも昨年12月から4台増え15台となることで、出荷能力は従来の約3.8倍に向上する見通しだ。
これにより、アスクルが2025年5月期を最終年度とする中期経営計画において2大戦略業種と位置づける「医療機関・介護施設(メディカル領域)」「製造業(MRO領域)」の専門商材=ロングテール商品の拡充とそれらを効率的に出荷することが可能となり、あらゆる仕事場を支えるロングテール商品も明日(あす)来るサービスの実現を目指す。
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